ビック氏のコメントの相違点について

2012.12.11


 今朝、TBS系のニュース番組が報じたチャールズ・ビック氏のコメントと当サイトの内容が異なっていることに気がついた人がいるかも知れません。

 ニュース番組の中で、ビック氏は次のように述べています。「『彼らは1段目と言っているが、3段目の交換作業をしている。3段目は全体を制御する部分ですから』。そのうえで、発射準備には数日かかると分析しています。」。

 このニュースを見た人は、ビック氏が1段目の問題は打ち上げ延期と無関係で、3段目だけに問題があると分析しているように受け取ったはずです。しかし、私に対するメールでは、3段目の問題は特に言及せず、1段機体の酸化剤の凍結についてのみ述べています。あとで、詳しく書きたいと思っていますが、なぜコメントが食い違うのか、、正確には、私には分かりません。

 その理由としては、取材をした人が意味が分からなかったとか、てっきり3段機体に問題があると思い込んでいたとかの理由で、コメントの一部しか紹介しなかったのだと考えられます。こういうことは、報道では珍しくないので、我々は注意深く状況を判断する必要があります。

 酸化剤が凍っただけでなく、3段機体にも問題が起きたというのが本当のところでしょう。2ヶ所も壊れたとは言えないので、1段機体のことだけ発表したのだと考えておいた方がよさそうです。



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