シリア内務大臣が治療のためにレバノンに搬送

2012.12.20


 BBCによれば、シリアのムハンマド・シャー内務大臣(Interior Minister Mohammad Shaar)が、ダマスカスへの爆撃で負傷し、レバノンの病院に運ばれました。

 シャー内務大臣は先週、数名が死亡した内務省への攻撃で負傷したと考えられています。怪我の程度は不明ですが、重傷ではないとみられます。3回の爆弾攻撃が起きた時点で、彼は公式には無事とされていました。彼が治療のためにベイルートに運ばれた理由は不明です。毎日100人もの患者で溢れていますが、ダマスカスには活動中の病院はあります。

 「シャー内務大臣は7時30分にベイルート空港に到着後し、アメリカン大学病院に運ばれました」とレバノン人の某閣僚は言いました。「彼の様態は安定しており、空港で歓迎した人たちと話せました。彼がどれだけ滞在するかは分かりません」。

 ある記者はシャー内務大臣が背中に重傷を負ったといい、別の者は肩と胃に負傷したと言います。

 12月12日のダマスカスでの爆弾攻撃では数名が死亡し、20人以上が負傷しました。


 今日になって入ってきたニュースです。

 12日にシリア内務省で爆弾事件があったことは報じられていました。今日になって、内務大臣が負傷していたことが明らかになったわけです。

 空港に出迎えた人にシャー大臣は言葉を発したということですが、BBCの記者が確認したわけではありません。軽傷ならレバノンまで運ぶ必要はなく、私は重傷なのではないかと疑っています。あるいは、合法的な敵前逃亡で、やはり軽傷なのかも知れません。

 内務省とか内務大臣は、国家の中の国家であり、治安を引き受ける部署でもあります。その庁舎で爆弾事件が起こり、大臣が負傷するということは、アサド政権内部もガタガタになってきている証拠です。

 このニュースはさらに詳細を知りたいですね。


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