ビン・ラディン暗殺映画に批評家協会賞

2012.12.6


 military.comによれば、『ハートロッカー』の監督、キャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)が、オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)殺害を描いた映画『ゼロ・ダーク・サーティ(Zero Dark Thirty)』にニューヨーク映画批評家協会賞、最優秀作品賞が、撮影賞にグレッグ・フレイザー(Greg Fraser)与えられました。

 「『ゼロ・ダーク・サーティ』はキャスリン・ビグローの優れた才能を確認します」と協会長のヨシュア・ロスコフ(Joshua Rothkopf)は言いました。「『ゼロ・ダーク・サーティ』は非常に重要な映画です。それは控えめであり、今でも重要な事件のとても重要なドラマ化です。そして、我々はこの作品に打ちのめされました」。


 この作品の日本配給は、ギャガに決まったようです。どんな宣伝活動が行われるかは分かりませんが、作品の内容に沿ったものにして欲しいと思います。時として、作品の内容とかなり違う宣伝が行われることがありますから。『ハート・ロッカー』では、パンフレット用の批評を担当させてもらい、その際に気がついた字幕の不備を指摘させてもらいました。 誤訳はなかなか難しい問題ではありますが、できるだけ作品の意図を正しく伝えるようなものであるべきと思っています。(IMDbの作品紹介はこちら

 現段階では、私は作品の内容はほとんど分かっていません。収容者への尋問から描いているらしいということが分かる程度です。また、こういうドラマは事実を完全に再現することは不可能で、最近の演出の主流は、事件のコンセプト、あるいは我々がそれに対して抱いていることを伝えることに主眼が置かれていることは指摘しておきたいと思います。この作品を制作するために、オバマ政権が機密情報を漏らしたとかいう話が出ていますが、馬鹿げたことだと私は考えています。 今後、作品情報について注意していきたいと思っています。



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