沖縄の空軍兵が殺人罪で終身刑を宣告

2012.2.10


 military.comによれば、沖縄に駐留する第733航空輸送隊のニコラス・クロン軍曹(Staff Sgt. Nicholas Cron・26歳)は、2011年に同僚のカーティス・エクセルストン技術軍曹(Tech. Sgt. Curtis Eccleston)を刺殺した件で、殺人、計画的殺人、死亡妨害で有罪となり、仮釈放のない終身刑になりました。

 計画には犠牲者の妻が関与したとされます。検察官はクロンが後悔しておらず、狡猾であると言い、裁判官に仮釈放の機会をまったく与えないように依頼しました。ブラジル国籍のエクセルストンの妻、バーバラ・ケイコ・エクセルストン(Barbara Keiko Eccleston・32歳)はクロンの裁判で証言し、クロンと計画について話し合ったものの、実際には夫の死を望んでいなかったと言いました。彼女は殺人容疑で日本の裁判所で裁判にかけられます。


 航空機の墜落や交通事故だけでなく、こんな事件も我々の身近で起きるという証拠がこの事件です。

 米軍でも死刑が宣告されることは減り、最大でも仮釈放のない終身刑が多くなりました。この事件は計画的殺人であり、一般の刑法なら第一級殺人罪です。死刑が宣告されてもおかしくありませんでした。

 こうした事件もあり得る軍隊が、日本には駐留しています。言語や文化の違いといった問題を抱えながら、こういう問題にも対処していかなければならないことを、我々は認識しなければなりません。


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