全米の都市でパレード開催の動き
military.comによれば、セントルイス市がイラク帰還兵と同時多発テロ後の退役軍人11人のパレードを実施し、同様の祝賀会を検討する少なくとも他に10都市に好評を博しました。
1月28日にセントルイス市で100,000人の観察者と20,000人の参加者を集めたパレードの組織者は金曜日に、彼らはシカゴ(Chicago)、デンバー(Denver)、フィラデルフィア(Philadelphia)、サンアントニオ(San Antonio)、オクラホマシティ(Oklahoma City)、シアトル(Seattle)、アリゾナ州のトゥーソン(Tucson)、テネシー州のナッシュビル(Nashville)、ノースカロライナ州のグリーンズバラ(Greensboro)、アイオワ州のクリントン(Clinton)から来た人たちに提案をしたと言いました。「我々の兵士を支援するために再結集するアメリカの革命は始まったばかりです」と、友人のクレイグ・シュナイダー(Craig Schneider)と一緒の、セントルイス市でのパレードを考え出し、一ヶ月以内に実行したトム・アッペルバウム(Tom Appelbaum)は言いました。
トゥーソンから来た79歳の引退したビジネスマン、アラン・トッペル(Alan Toppel)は類似したパレードを組織する情報を集めるためにセントルイス市に来ました。「この大きなパレードが行われるのを見た時、私はこれが我々がトゥーソンで行えると考えました」。トッペルは民間の指導者から前向きな反応を受け取っていると言いました。彼は市当局者と来週会い、3月末にパレードを行う目標に向けて動いていると言いました。シュナイダーとアッペルバウムはなぜイラク戦争には終結を記念する祝賀会がないのかという単純な会話を12月に下ところからアイデアが生まれたと言いました。彼らは寄付を集め、フェースブックのページを開設し、市長に会って、ルートを作成しました。草の根の努力は40,000ドル未満で済みました。
一部はテロリズムとの戦いが進行中で、91,000人がアフガニスタンに派遣されている最中に適切かを疑問視します。セントルイス市のパレードでインタビューされたイラク戦争帰還兵の多くは、彼らがアフガンに再派遣されるかも知れないと認めました。
記事の一部を紹介しました。
以前にニューヨーク市で大規模な凱旋パレードが行われない見込みだという記事を紹介しました。(過去の記事はこちら)
その反動が、いま起きているようです。シュナイダーとアッペルバウムがパレードを考えたのが昨年末で、それは先の記事が報じられた時期に一致します。
ニューヨーク市での凱旋パレードは象徴的な意味を持ちます。私は湾岸戦争の凱旋パレードをいまも憶えています。それは壮大なパレードでした。
兵士の努力へ報いたいという心理はよく分かりますが、私はそれ以上に、イラク戦争がいかに意味のない戦いだったかを検証する努力をそれ以上にやるべきだと言いたくなります。やる必要がない戦争のために多くの人が傷つき、死んでいきました。検証の努力は往々にして専門家の手に任され、一般の人たちまでは届かないことが多いのです。ここにこの問題のポイントがあります。
パレードは一般の人たちが熱狂する出来事です。戦争の検証は専門家が熱狂的に行うものです。人々の意識は、より分かりやすい出来事に流れ、最も注意すべき事柄からは逸らされます。
専門家すら、こういう流れに乗ってしまいます。米陸軍はイラク戦争に反対したのに、最後には同時多発テロに報復すべきとの流れに逆らえず、イラク侵攻に賛同しました。
こういう動きはどこの国でもあります。いま、日本では卒業式で日の丸と君が代を歌わせようとする政治家が人気を博しています。戦争という大きな問題に比べると,ごく小さな問題が大衆の支持を受けているのです。戦争の核となる問題は常に語られず、それに気がつかないうちに、人々は戦争に突入するのです。
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