12日は午前中が風が弱い見込み

2012.4.12


 38north.orgによれば、スタンフォード大学のリュー・フランクリン(Lew Franklin)、ディック・ドナルド(Dick Donald)が、2009年のテポドン2号(銀河2号)の軌道を基にして、銀河3号の軌道をGoogleEarth上に再現しました。

 記事中の「KMZ file can be downloaded」をクリックすると、必要なファイルがダウンロードされますから、Google Earthで開きます。


 テポドン2号の軌道は2009年の打ち上げで解析済みで、目新しいものではありません。でも、軌道のイメージをつかむには最適なファイルです。できれば、打ち上げ方位192.3度のファイルも欲しいところです。

 いよいよ日本は銀河3号、つまりテポドン2号(改良型)の打ち上げ期間を迎えます。今日12日は風が弱い午前中に打ち上げの可能性が高いと思われます。

 ロケットの軌道が北朝鮮が発表した通りか、台湾上空を通るのかは打ち上げが行われないと分かりません。

 この打ち上げの目的は不明のままですが、分かっているのは実用レベルの技術実験ではないということです。日本はこのロケット打ち上げに「人工衛星と称する実質上の弾道ミサイル発射」という名前を与えました。そうしないと自衛隊を展開できないからです。しかし、すでに明らかになったように、北朝鮮が言う数字は矛盾しています。銀河3号の打ち上げは、人工衛星ロケット、弾道ミサイルのいずれの実験としても辻褄が合いません。完全な実験にならなくてもよいとするのなら、このやり方でも北朝鮮は満足なのかも知れません。

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