135秒より前にテポドン爆発はあり得るか?
中央日報によれば、韓国航空隊航空宇宙および機械工学部のチャン・ヨングン教授がテポドン2号が韓国軍の発表よりも早くに爆発した可能性を指摘しています。
該当する部分を引用します。
--やはり「光明星3号」の失敗の原因、発射過程が気になる。 どう見ているのか。
「国防部が発射から135秒後に爆発したというが、その通りに信じることはできない。 説明が難しい点が生じる。 北朝鮮が当初送ってきた資料を基礎に、以前の銀河2号(テポドン2号)の性能を基準に計算すると、135秒後に2段目が分離し、破片は800kmを超えて済州道(チェジュド)の南の海に落ちなければならない。 ところが実際には泰安(テアン)半島-群山(クンサン)沖に落ちた。 破片が落ちた海域の位置を基準にすると、これは発射135秒よりも前に爆発したと見なければならない」
また、ANNによれば、13日午前7時40分ごろに発射されたミサイルを海上自衛隊の電子偵察機「EP3」などがその2分後にキャッチし、爆発したミサイルの一部を10分間にわたって追跡していました。
チャン教授の意見は全体的には非常に参考になりますが、1段機体が済州道(チェジュド)の南に落ちるという部分は誤っていると思われます。チャールズ・ビック氏は1段機体が発射基地から280〜450kmの位置に落ちると予測しており、12日に紹介した2009年のデータに基づいた想定でも410kmの位置に落ちるとしており、800kmという数字は何かの間違いと思われます。韓国軍が爆発をあえて早く発表する理由もありません。
EP3のレーダーはイージス艦のと違い、詳細な飛行を数値化して記録できません。速度や軌道からロケットと思われる物体を捕捉したということです。ロケットから出る電波も傍受したかも知れません。これでは、テポドン2号の性能を検討する上で十分なデータは得られません。結局、海上自衛隊は迎撃に固執した結果、貴重なテポドン2号の飛行データを探知し損ねたのです。3隻のイージス艦を派遣できたのなら、1隻をもっと北に配置して、探知を担当させるべきでした。2隻は石垣島と沖縄本島の北に配置して迎撃を担当します。危険などない東京にPAC-3を配備し、日本海にもイージス艦を配備した決断は、優等生の回答でしかなく、実は貴重な防衛資源の浪費でしかありません。
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