アフガン軍・警察による米軍攻撃が増加中
最近、アフガン兵や警察官が米兵を攻撃する事件が続発しています。
military.comによれば、水曜日に夜襲に参加していたアフガニスタンの特殊部隊の隊員が米兵を攻撃し、合計で4人を殺しました。
カンダハル州のシャー・ワリ・コト(Shah Wali Kot)の警察本部長、パチャ・カーン(Pacha Khan)は、この事件で米兵1人、アフガン兵2人、通訳1人が死亡したと述べました。米軍は初期の声明で、アフガン軍の軍服を着た男が発砲を始めた時に連合軍兵士1人が死亡し、射手はすぐに反撃で死亡したとだけ述べました。「彼らは夜襲の一翼を担っていました」「結果として、アフガン特殊部隊のメンバー1人が発砲し、通訳と共に米軍特殊部隊を殺しました」「反撃がアフガン兵2人を殺しました」。
military.comによれば、この事件が起きた日には別の発砲事件も起きていました。
米兵2人はカンダハル市の近くで水曜日に撃たれ、発砲者はすぐに米兵によって殺されました。
国際部隊の広報官は、こうした事件では連合軍のメンバーが死んだ場合にだけ公表し、負傷しながらも死亡しなかった場合や、アフガン人射手が誰にも命中させなかった場合、事件は非公開にされていると言いました。
ISAF広報部のジェームズ・グレイビール(James Graybeal)にれよば、今年最初の4ヶ月間で、アフガン人による連合軍兵士への攻撃事件は11件あり、18人が死亡していると言いました。このペースで行けば、今年殺される人数はこうした攻撃が増えた2011年よりもさらに50%増しになるとみられます。米国防総省のジョン・カービー海軍大佐(Capt. John Kirby)は、攻撃の30〜40%はタリバン支持者が行っていると考えられるので、この計算は不正確だと言いました。残りは個人的な怨恨や連合軍への不平が動機と考えられています。
こういう攻撃は問題ですが、だから撤退を遅らせろという意見には同調できません。むしろ、計画通りに撤退すべきだと考えるべきでしょう。日本も中国大陸に領土を持っていた頃に、テロ事件に悩まされたものです。その結果、大陸に深入りし、国際的信用を落とし、切り札の日米交渉に失敗して、最終的には第2次世界大戦を戦わざるを得なくなったのです。
異文化の中に自国領土を持ち、平穏に過ごせると考える方がおかしいのであり、この程度の犠牲者は覚悟しなければなりません。それが嫌なら、そこにいないことです。元々、アフガンがアメリカを攻撃したわけではないのに、米軍はそこに軍基地を設けて、居座っているのです。
そう考えれば、皮肉な感じはしますが、日本はアメリカに「同じ失敗を繰り返すな」と教えてあげる立場にある訳です。
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