ベイルズにアルコール中毒の可能性

　military.comによれば、アフガニスタンで17人を殺害したロバート・ベイルズ２等軍曹（Staff Sgt. Robert Bales）は、飲酒中の暴力的な振る舞いを含むアルコール中毒の危険因子を示しました。しかし、陸軍がこの行為を知っていたかや、彼が治療を受けたことがあるかは不明です。

　発砲の動機は明らかにされていませんが、ニューヨークタイムズ紙は、ベイルズが事件の夜に他の兵士と共に酒を飲んでいたと虐殺事件の直後に報告されたという匿名の軍高官の発言を引用しました。

　2001年11月に陸軍に入隊したベイルズは５件の犯罪歴があり、４件はアルコールに関連したものでした。

• 1998年にフロリダ州の海岸でアルコールを所持して召喚状を受ける。
• 2002年にタコマのカジノで飲酒して警備員２人と喧嘩して逮捕。
• 2005年にワシントン州ピアス郡で飲酒運転の容疑で逮捕。
• 2008年に地元ボーリング場で喧嘩。警察官がベイルズを「泥酔」と報告。

　薬物中毒の専門家は、こうした法執行官との喧嘩はベイルズが飲酒の問題を抱えた可能性があることを示すと言います。「これらは疑いなく中毒の危険因子です」と、薬物依存サービスのプログラムジェームズ・オリバー（James Oliver）は言いました。ルイス・マッコード基地の広報官、クリス・オーファード少佐（Maj. Chris Ophardt）はベイルズが陸軍の薬物乱用プログラムで診てもらったことがあるかどうかを言うことを拒否しました。ベイルズの弁護士、ジョン・ヘンリー・ブラウン（John Henry Browne）は依頼人の飲酒癖を述べることを拒否しました。ブラウン弁護士は先週ワシントン・ポスト紙に、依頼人が事件の夜に他の兵士から与えられた種類不明のリキュールを２口飲んだと言いました。彼はアルコールが依頼人に愚かな行為を起こさせたことと関係があるという考えを呼び起こしました。

　2002年の事件でベイルズは軽犯罪で起訴されました。彼は裁判所で宣告猶予となり、彼が怒りを管理するアセスメントを受けた後で起訴は棄却されました。2005年には、彼は飲酒および麻薬の影響下の運転で起訴されず、2008年の喧嘩でも起訴されませんでした。

　ベイルズの犯罪歴はこれまでも報じられたことをまとめただけです。しかし、この頻度で事件を起こしているのはアルコール中毒を意味するという専門家の見解は重要です。しかも、事件の夜にベイルズが酒を飲んだことが明らかになりました。

　飲酒で前後不覚になったことに酌量の余地はありません。軍は戦地で飲酒を認めておらず、軍規に違反した上での犯行という話になるからです。17人を殺したことを考えると、極刑を免れる理由になるかどうかは難しいところです。よくても仮釈放なしの終身刑でしょう。他に検討すべき事項がないと、結果はこれら２種類しか考えられません。