アルカイダと地元勢力がラウダルで激突
military.comによれば、アルカイダにつながるグループ「アンサル・アル・シャリア(Ansar al-Sharia)」が、ラウダル市(Lawdar)でイエメン軍から戦車20両を押収したと日曜日に言いました。
イエメン軍のコメントは得られていません。アメリカが支援するイエメン軍とアンサル・アル・シャリアと支援者の衝突は先月行われました。インターネットへの投稿で、このグループのメンバーは、アメリカが支援するイエメン軍は「空襲で何も成し遂げられませんでした。我々はジンジバル(Zinjibar)、ワカー(Waqar)、ジャアー(Ja'ar)を完全に掌握し、イエメン軍は大損害を受けました」と述べたと、bikyamasr.comは日曜日に報じました。
港町アデン(Aden)のワシッド・ラシェド知事(Gov. Wahed Rashed)はイエメン政府に、アデン市が攻撃対象になるかも知れないと警告しました。彼はアルカイダの武装勢力はイエメン南部の都市で足場を得ようとしていると言いました。防衛アナリストは、アデンを制圧することはアルカイダに、ソマリアに拠点を置くアル・シャバブ(al-Shabaab)との同盟を通じて、紅海を支配するチャンスを与えると言いました。
同じbikyamasr.comが正反対のことも報じています。アビヤン州(province of Abyan)の人民委員会(アンサル・アル・シャリアと戦うと誓った部族戦士のグループ)は、ラウダル市でのこのグループの進撃を挫いたと発表しました(記事はこちら)。部族筋は月曜日の朝に激しい衝突がラウダル周辺で起こったと言いました。発電所の近くに配置された男たちの報告によれば、アンサル・アル・シャリアは領域を1インチも譲歩する気がない部族に大損害を受けました。地元住民は、軍用機が戦闘に参加し、軍はこの地域に増援を送ったと強調しました。アルカイダはこの地域で権力を得ようとしているという勝利の主張を否定しました。
kmzファイルをアップロードする時間がないので、読者は自分でGoogle Earthで街の位置を確かめてください。
どちらの主張がより確からしいのかを考えるには、客観的な情報を探して検討します。ラウダル市は領域の一番長い部分で2.5kmくらいです。ここで戦車を20両も押収するほどの大勝利を得るのは不可能に近いでしょう。イエメン軍の半数の戦車を押収したとしても、40両もの戦車が投入された計算です。この街の戦闘には多すぎる数字という印象があります。これだけの戦車と軍用機に支援されたイエメン軍が敗北するとは考えにくいのです。他にグループが占拠したと主張している街の位置もラウダル市から少し離れていて、不自然な感じがします。
確証はないものの、撃退されたのはアンサル・アル・シャリアではないかと考えることができます。続報に注意していきたいと思います。(この記事を書いたあとで、bikyamasr.comには他の関連記事も載っていて、空襲でアルカイダが12人死亡したとの記事が載っていることに気がつきました。恐らく、私の推測で間違いないものと思います)
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