テポドン再発射に関する偽情報
時事通信によると、韓国国防省関係者は9日、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの再発射を準備しているとの対北朝鮮人道団体の情報について「そういう兆候はない」と否定的な見解を示しました。
4月13日の長距離ミサイル発射後、既に関連装備が撤去されたことを衛星写真で確認していると強調しました。
おそらく、この情報は北朝鮮からもたらされたものでしょうが、ガセネタだったのです。情報提供者が間違った情報を手に入れたのか、自分を高く評価させようとしてそれらしい情報を提供したのか、北朝鮮の防諜組織が意図的に偽情報を流したかのいずれかです。
こういう場合、どこが情報を出しているのかを確認することです。対北朝鮮人道団体ならば、北朝鮮国内の協力者からの情報だろうと想像がつきます。これを韓国情報組織の分析と勘違いする人もいて、こういう人の間違いを訂正するのにはいつも大変な苦労をします。北朝鮮が韓国の団体を利用して、韓国政府に圧力をかけようとした可能性が高いと思いますが、推測に過ぎません。
ロケット科学の常識を知っていれば、打ち上げに成功していないロケットを立て続けに打ち上げる理由はないことに気がつきます。この種の情報は毎度繰り返し流れるものなので、騙されないことが重要です。打ち上げ失敗の原因の解析は半年くらいかかると前に指摘しました。特に、北朝鮮のように、資金のない国にとって、その時間がかかることは想像に難くありません。前回の打ち上げ時にも複数の機体が搬入され、打ち上げ後、どこかへ運び出されたという前例がある点も忘れてはなりません。
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