イエメン軍がアルカイダに攻勢

2012.5.18


 military.comによれば、イエメン軍はアメリカの支援を受けて、南部でゆっくりとアルカイダに対して前進しています。

 軍当局者は水曜日に1年前にアルカイダに奪取されたジンジバル(Zinjibar・kmzファイルはこちら)の入口に向けて進みました。「陸軍は街の入口に展開されました。日中は前進し、夜間はテロ攻撃の恐れがあるので戦術的に撤退します」とジンジバルの地上軍将校は言いました。

 軍の情報筋は、南部の州すべてから来た約20,000人の部隊が土曜日に始めたアルカイダの拠点を取り戻すために全面的作戦に従事していると言いました。彼らは地元の民兵に支援されています。

 サヌア(Sanaa)の西欧外交筋によると、イエメン軍の顧問としてアメリカの専門家がラージ州(Lahij province)のアル・アナド空軍基地(Al-Anad airbase)に展開されています。同時に、米海軍が海から武装勢力を爆撃するのも見た目撃者によれば、アメリカの無人攻撃機が武装勢力を狙った局部攻撃を行っています。AFPはこの情報を当局筋から確認できませんでした。

 5月12非に無人攻撃機は別の2つの空襲を行い、イエメン東部で合計で11人のアルカイダ戦士を殺害しました。地上ではジンジバル北東のローダー(Loder)を見渡せるヤスフ山(Mount Yasuf)を取り囲む場所にいるアルカイダに砲撃を行いました。地元住民の民兵組織「the Popular Resistance Committees」のメンバーは、アルカイダが未明にヤスフ山頂上の拠点に配置された兵士を砲撃し、2人が死亡し、4人が負傷したと言いました。軍は激しく反撃し、11人のジハード戦士を殺害したと部族筋は言いました。それからその地域は静かになりました。

 土曜日の多角的な攻撃はイエメンのアルカイダによって行われた最大のものです。当局と部族筋によれば、少なくとも128人(ジハード戦士82人、イエメン兵20人、民間人16人、民兵10人)が攻撃で死亡しました。

 military.comによれば、米軍特殊部隊約20人がイエメンにおり、イエメン軍が武装勢力と戦うのを支援しています。彼らの仕事にはイエメン軍が目標の位置を定めるためにハイテク装備を使うことが含まれます。


 簡単に紹介しましたが、イエメンの対テロ活動はいまや無視できない段階に来ています。報道されることも少ないのですが、重要な動きが起きていると考えるべきです。

 ヤスフ山の位置がはっきり分かりませんでしたが、ジンジバル周辺は平地で、その北側に山地があるので、多分これがその山でしょう。そうだとすると、ジンジバル市街に入るには、まだ時間がかかりそうです。

 米軍の特殊部隊は主に、交替で無人攻撃機から得られる情報を分析し、武装勢力の痕跡を映像から判断する仕事をしているのでしょう。20人程度では戦力として機能しません。

 この記事からは情勢は十分に判断できません。今後もイエメンには注目して行きたいと思っています。

 他にも注目すべき記事がいくつかありますが、時間がなくて紹介しきれません。週末にまとめて掲載できればと思っています。



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