米陸軍が女性に新しい軍職を開放へ

2012.5.19


 military.comによれば、米陸軍は今週、女性兵士に男性兵士だけの部隊での新しい仕事を与え始めました。

 今年はじめに発表された方針の変更は陸軍全体で行う前にフォート・キャンベル基地を含む9個旅団でテストされました。大勢の女性兵士に戦場から遠ざける制限を緩めることで、多くの仕事を提供します。

 新方針の下で、女性将校と下士官は旅団レベル以下の戦闘部隊に配属されます。この変化は14,000件の新しい仕事を軍の女性に門戸を開きますすが、250,000件の仕事はまだ女性を拒絶したままです。

 戦闘大隊内での新しい仕事は、人事、情報、補給、通信、医療、聖職者です。陸軍はかつては完全に女性が入れなかった戦車と野砲の整備、ロケットランチャーの要員にも門戸を開いています。


 記事には大隊の人事担当、アラビア語の通訳になった女性兵士などのコメントが載っていますが省略しました。

 遂に陸軍が正式に女性が戦闘地域で活動することを認めました。戦闘大隊は司令部も車両で移動し、部隊全体が戦闘地域の近くに位置します。部隊が敵に蹂躙されるような場合は、司令部もろともという最悪の事態もあります。だから、大隊の女性兵士が戦闘を行うこともあり得るでしょう。

 それでも、イラクとアフガニスタンで検問に立った女性兵士に比べれば負荷は低いことになります。現地の女性を身体検査する場合もある検問の任務は自爆テロの危険にさらされました。テロリストが服の下に爆弾を隠し、検問所で爆発させるのです。男性が女装して自爆テロを行う場合もありました。この十年の戦争を想えば、これはすでに現実なのです。

 それから、女性が聖職者になることを認める宗派は少なく、等しく大勢の面倒をみる従軍聖職者ではなり手が少なさそうです。

 同性愛者の差別撤廃、女性兵士の前線配備と、対テロ戦は性差に関する軍隊の文化に大きな進歩を生み出しました。特殊部隊はすでに女性の技能者を同伴して行動しています。この変化はアメリカ社会そのものにも変化を生むはずです。



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