米軍特殊部隊は北朝鮮に降下したか?
military.comによれば、先日、米軍特殊部隊が北朝鮮にパラシュート降下しているという報道に関して、韓国にいる特殊部隊の指揮官、ニール・トリー准将(Brigadier General Neil Tolley)は部分的な責任を認めました。
米軍は先に、トリー准将のフロリダでの「特殊作戦軍会議(Special Operations Forces Industry Conference)」での発言に関する報道でメディアを批判しました。トリー准将は水曜日の声明でもっと明確に言うべきだったものの、誤って引用されるべきではなかったと言いました。
時事問題の専門誌「The Diplomat」は、米軍と韓国軍の兵士が北朝鮮のトンネルを特別に偵察するために越境してパラシュート降下しているとトリー准将が言ったと書きました。韓国に28,500人を置く米軍は過去に特殊部隊を北朝鮮に送ったことを否定しています。トリー准将は会議で、我々の固有の必要条件に潜在的な技術的解決を提供することを意図していたと言いました。「技術が我々を助けると説明しようとした中で、私は現在時制で話しました。私は意見を提示した方法が明確ではなく、聴衆の何人かが間違った結論を出す余地を残したと理解します」「明確に言えば、我々は特殊作戦軍を北朝鮮へ送ったことはありません」。
米軍が北朝鮮領内にパラシュート降下したという記事は先日読んでいましたが、紹介する気にはなれませんでした。疑わしいという気がしたからです。今日、その裏付けが取れました。
特殊部隊は地上を主に徒歩で歩く部隊で、隠密行動をするとはいえ、敵に発見される恐れがあります。徒歩であるだけに、敵に取り囲まれるとヘリコプターで脱出させるしかありません。最悪、ヘリコプターの乗員と共に敵に捕まる恐れがあるのです。拘束した兵士は敵が最大限に活用します。ビデオ撮影して世界中に報道したり、捕虜交換の材料にできます。
よって、よほどのことがないと派遣されないというのが普通です。イラクやアフガニスタンには大量に派遣されましたが、それはここが交戦地域であるためです。目下のところ、北朝鮮情勢はそのレベルにはありません。
また、アメリカはこういう場合、ハイテク機材を使って偵察する場合が多く、地下トンネルは地底レーダーとか衛星写真による解析を用います。脱北者からの情報も収集しています。
かつて、韓国軍は盛んに越境偵察を行いました。その記憶がこの記事を書かせたのかも知れません。
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