シリア行きロシア船が帰国か?

2012.6.20


 military.comによれば、軍用ヘリコプターを積んでいるとされるロシア船は、イギリスの保険会社が保障を解除した後で引き返した模様です。

 イギリス外務省は「MVアラード号(the MV Alaed)」が報道記事が積荷に関する疑惑を明らかにした後で、ヨーロッパ内でコースを変えたと言いました。ウィリアム・ハーグ外務大臣(Foreign Secretary William Hague)は議会で、船が「ロシアに向けて引き返しているように見える」「船がイギリスとEUの水域を避けているように見える」と言いました。BBCは火曜日に、船はスコットランド北西海岸のアウター・ヘブリディーズ(the Outer Hebrides)沖、約80kmにいたと報じました。


 記事はその一部を紹介しました。

 ロシアがシリアに対する態度を急速に変化させています。イギリスの保険会社はどういう理由で保障を切ったのでしょう。軍用ヘリコプターの輸送を止めるために、何らかの軍事的手法がとられて、船が損傷する恐れがあると判断したのでしょうか。イギリス政府の意向が働いているのでしょうか。ロシアの海運会社は事故が起きた場合を危惧して船を帰国させるのでしょうか。あるいは、ロシア政府の意向が働いているのでしょうか。いくつかの疑問が湧き起こります。分かっているのは、軍用ヘリコプターがシリア国民を殺すためには使われないということです。とりあえず、これを喜ぶべきでしょう。



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