米軍が生きたヤギを使って治療訓練

2012.6.30


 military.comによれば、米軍が生きたヤギを犠牲にして医療訓練を行っていることが動物の権利を守る団体から批判されています。

 ポンゴ(Pungo)の古い滑走路で沿岸警備隊の外傷訓練に生きたヤギが使われている映像が告発者から「People for the Ethical Treatment of Animals: PETA」へ届けられ、議論の的になっています。軍はそれを有効な生きた組織を使う訓練だと言います。国防総省のメリンダ・モーガン中佐(Lt. Col. Melinda Morgan )は電子メールで、訓練は「衛生兵や負傷した陸軍兵士、海軍兵士、空軍兵士、海兵隊員、民間人を治療する最初の対応者なので非常に重要」だと言いました。広範囲な戦闘医療訓練は国民の生命を大きく損なわないために不可欠です。

 動物の権利グループは否定します。「まったく不必要です」とPETAの創始者イングリッド・ニューカーク(Ingrid Newkirk)は言います。「非人道的であるだけでなく、非効率的です。我々の兵士はヤギ数匹と伐採機数台以上の価値があるのです」。

 訓練生の顔をぼかしたビデオは、訓練生が戦地の救急技術を実戦できるようにするために、麻酔をされたヤギに傷を負わせて、脚を切断するのに使われる刈込みばさみと外科用メスを示します。ある場面では、ヤギはうなっています。別の場面ではうつ伏せのヤギが脚を蹴り、動物の世話をする男性に麻酔をさらに打つよう促します。

 先月、米農務省は不十分に麻酔をして観察するヤギの訓練を組織化する民間軍事会社「Tier 1 Group」を批判しました。


 時間がないので記事の前半を中心に紹介しました。コメントも簡単にします。

 これには少し驚きました。動物実験ではなく、訓練に生体を用いるとは驚きです。米軍には精巧なシミュレーターがあって、それで訓練をしているのだと考えていたからです。



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