シリア国防大臣暗殺の詳細
military.comにシリア国防大臣などの暗殺に関する記事が載っていました。暗殺に関する部分だけを紹介します。
アサド政権は水曜日のシリア国家安全保障評議会司令部の内部で起きた爆弾攻撃は自爆犯の犯行だと言いました。自由シリア軍はそれが遠隔起爆の爆発物だったと言いました。自由シリア軍はイギリスの「The Daily Telegraph」に、25ポンドのTNT火薬とより小さなC4爆薬が、アサド大統領の情報部長官の1人であるヒシャム・イフティヤル将軍(Gen. Hisham Ikhtiyar)のために活動している二重スパイによって、会議の前日に会議室に設置されたと言いました。「一つはチョコレートの箱に、一つは会議室のテーブルの真ん中にあった大きな植木鉢の中に隠されました」。この作戦はアサド側近グループのために働く運転手、ボディガードと自由シリア軍のメンバーとの協力の下に行われました。アサド大統領の所在は不明です。未確認の報告では、彼は負傷し、ラタキア(Latakia)に空輸されたとされます。政権はアサド大統領が副参謀長のファード・ヤシーム・アル・フレイジ将軍(Gen. Fahd Jassem al-Freij)を新しい国防大臣に指名したと言いました。
暗殺の詳細は自由シリア軍の主張を信じるしかないのですが、極めて信憑性が高いと思いました。私が想像していたのとやり方が同じだからです。自爆犯が爆弾を身につけて治安の中枢に入れるはずはなく、内部協力者がいないと行えません。実際に運転手とボディガードが動いたのかは分かりませんが、本当なら彼らはすでに国外に出ているでしょう。あるいは、一層混乱させるために自由シリア軍が偽情報を流している可能性もあります。
先日のトルコ軍機の撃墜に続いて、アサド政権内で起きた重大事件と思います。もはや政権内部は互いが信じられない状態でしょう。
さらに気になるのは、アサド大統領が負傷したという部分です。彼もこの爆弾事件で負傷したのかも知れません。もちろん、これは反政府派が流したデマである可能性もあります。しかし、すぐにアサドが死んだという情報が流されるはずです。政権側は何らかの方法でアサドの姿を見せるしかなくなり、負傷した現在の姿か、過去の元気な時の姿を公開するかも知れません。どちらにしても、これはアサドはもう終わりだというアピールにしかなりません。アサドが姿を現さなければ、彼は政治の舞台から滑り落ちたも同然です。
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