実は空輸は許可していたパキスタン

2012.7.3


 military.comによれば、パキスタンの「The Express Tribune紙」はNATO軍がアフガニスタンに補給をするためにパキスタンの空域に入ることを許してきたと報じました。

 空輸はNATO軍がパキスタン軍を誤爆したあとに陸路の輸送が禁止された間も続けられてきました。同紙は日曜日に、NATO軍の武器と非致死性の補給品をパキスタン経由で通過することを禁止する議会の決議に違反していると報じました。当局者は同紙に、パキスタン外務省が輸送機に、パキスタン空域の使用を許す証明書を発行していたと言いました。外務省は国防省の圧力で証明書を発行したことを認めました。

 なお、同紙は、証明書を誰がいつ発行したかは不明だと報じています。また、品目は非致死性物品に限られていました(記事はこちら)。


 これには驚かされました。しかし、パキスタンのこれまでの行動を考えれば、まったく不思議でないことに気がつきます。パキスタンでは表向きと裏での行動が一致していなくても構わないという文化があります。

 おそらく、インド洋からパキスタン西部とアフガン南部をつなぐルートが許可されたのでしょう。どれだけの品物がこのルートで運ばれたのかを知りたいと思います。他に現時点でのコメントはありません。



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