アレッポで激戦が当面続く恐れ
BBCによれば、シリア政府はアレッポのサラはディーン地区(Salah al-Din)を支配したと言いましたが、自由シリア軍はあとで反撃に成功したと言いました。
ヨルダン当局は元シリア首相リアド・ヒジャブ(Riad Hijab)が水曜日にヨルダンに渡ったことを認めました。活動家は彼と彼の家族は国の南部に隠れていましたが、月曜日のすでにシリアを去ったという報道は政府軍が追跡することを諦めることを狙っていたと言いました。
レバノンにいるBBCのジム・ミュアー(Jim Muir)は、人口密集地帯で通りが狭いレッポ南西のサラハディーン地区(Salah al-Din)が市内の主戦場になっていると言いました。これが本当に政府が待望していた反政府派の一掃であれば、明らかにかなりの時間がかかると彼は言います。サラハディーン地区は南から来る政府軍に必要不可欠な補給路と考えられています。水曜早くに後衛メディアは政府軍がサラハディーン地区を完全にコントロールし、そこにいる反政府派の大半を殺したと言いました。古い城塞の近くと別の地区で反政府派に重大な損失を与えたとも報じました。しかし、自由シリア軍の指揮官は約700人の増援の到着のあとで反撃をはじめたと言いました。「4時間半かけて、自由シリア軍は反撃を行い、政権が奪った5本の通りの内、3本を奪還しました」。別の指揮官、アブデル・ジャバル・アル・オクアィディ(Abdel Jabbar al-Oqaidi)はスカイプでAFPと話し、政府軍がその地区の支配権をつかんだというのは嘘だと言いました。野蛮で残忍な攻撃がここにあることこそ本当です」。市内にいるガーディアン紙のマーティン・チューロフ(Martin Chulov)は反政府派の説明を支持するように見えました。「午後をサラハディーン地区で過ごしました。政府軍は中にはいません。戦線は移動しませんでした。沢山の砲撃があり、ヘリコプターがいました」。
反政府派がシリアで殺したと主張したロシア人将軍、ウラジミール・クズヒエフ将軍(Gen Vladimir Kuzheyev)が生存し、モスクワにいることが確認されました。クズヒエフ将軍はアサド政権のアドバイザーと考えられています。フェイスブック上で公開された写真は反政府派が熱線追尾型、携帯型地対空ミサイルを手に入れたという報道を確認するように思われるとニューヨークタイムズ紙は言いました。
この記事で、政府軍がサラハディーン地区に固執する理由が分かりました。元記事に掲載された写真を見れば分かるように、この地区には北へ向かう幹線道路が通っています。北部に大部隊を展開するにはどうしても必要な道路ですし、反政府派の補給路を断つにも不可欠です。しかし、私はここを奪取しようとするのは、あまり意味がないように思います。幹線道路沿いのアナダンとアザスはすでに反政府派の手に落ちており、長い補給路を守り切ることなど不可能です。当然、反政府派も、ここを死守しようとします。当面、この地域で激戦が続くと考えなければなりません。この地区の西側にあるニューアレッポとハムダニヤが陥落しているのかどうかが問題です。ここに政府軍が完全に地歩を得ているのなら、サラハディーン地区に進撃しようとするのは当然だからです。しかし、その後の展開を考えると、非常に長い時間を必要とすると考えなければなりません。
それから、反政府派が地対空ミサイルを手に入れたらしいことは、とても重要な進展です。シリア空軍は反政府派から直接攻撃される恐れが出てきた訳です。
なお、身内に不幸があったので、数日間は更新が思うようには行かないと思います。更新できない場合もあると思いますが、よろしくお願いします。
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