米大使殺害犯の追加情報なし

2012.9.18


 今朝には米大使を殺害した武装勢力に関して、何らかのニュースが報じられると思っていましたが、デモ拡大の記事があるのみでした。

  逮捕した者の指紋やDNA照合をしたとか何とか、何か情報が出てくるべきタイミングです。それがなかったことは、証拠が出てこないことを示唆しており、それは攻撃が自然発生的なものだった可能性を示します。攻撃が数ヶ月前から計画されていたというのは、外国人武装勢力が数ヶ月前に入国していたことが分かったためで、それ以上の証拠はないと見て差し支えないように思われます。

 こんな風に、出てくるべき情報が出てこないことにも注意を払う必要があります。国内報道はモハメッド・マガリエフ議長の発言ばかり引用していますが、これはCBSニュースというアメリカを代表するニュース番組とのインタビューの話です。アメリカ人の反応を気にして、真実を話していない可能性の方が高いのです。

 今後、どのような報道があるか、注意していく必要があります。国内メディアの欠点は、根拠が希薄な情報も確実な情報のように報じ、その後に別の真相が明らかになっても、何の続報も出さないことがあることです。このため、大変な勘違いが生まれる場合があります。


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