フランス人医師が飛行禁止区域を要請
military.comによれば、退役軍医のジャック・ビアズ(Jacques Beres)はシリア上空に飛行禁止区域を設けるように要請しました。
彼は1つの爆弾が医師たちが1日に治療できるよりも多い怪我人を作ることを理由にあげます。
アレッポで活動するビアズ医師はシリア内戦の犠牲者は報告されているよりも多いと言います。「少なくとも50,000人が死者に数えられずに殺されました」とフランス人は言いました。
「The Syrian Observatory for Human Rights」は昨年3月に反乱が始まってから、少なくとも26,283人(民間人18,695人、政権離反者1,079人、政府軍兵士6,509人)が殺されたと言いました。ビアズ医師は、人権団体は主に書面に書かれた死者を記録しているので、全容を把握できないと言いました。「ここにいる死者はロンドンで数えられていないと確信します」。
過去2週間で、彼は1日に平均20〜45人の負傷者を治療したと言いました。そのまま大半は自由シリア軍の兵士で、ごくわずかにジハーディストを含みました。反政府軍兵士の死者は1日2〜6人です。この数字は反政府軍と政府軍が二分する大商業都市にある小さなった病院の一つで集めた数字に過ぎません。帰属がはっきりしない地域はたくさんあります。
「飛行禁止区域が設けられなかったのは恥ずべきです」「信じられないような大虐殺です。内戦とはいえ、小火器と戦車・空爆との非常に非対称的な戦いです」。
昨日更新するつもりで文書を書いたのですが、アップロードするのを忘れていたので、昨日の記事を今朝(5日)掲載します。
記事は一部を紹介しました。
現場からの悲痛な声です。しかし、国連安保理の承認なしに飛行禁止区域を設けるのは不可能です。理事国のロシアと中国が反対すれば、承認は流れます。
飛行禁止区域を設け、その範囲を難民キャンプと病院にすれば、この内乱の被害は少しは緩和できます。区域内は国連が管理し、どちらの側にも紛争のためには使わせません。前に書いたように、これは国際法で認められていることです。
こうした内乱が今後も続くことを考えれば、中立地帯の設置についてノウハウを蓄積したり、国際的な訓練を行うなど、強化を図るべきです。内乱には国連設置の避難区域がセットという風に、その権限を強化するのです。すると、内乱状態の判定法を設け、その定義に該当する紛争が発生したら、安保理で議論せずに避難区域設置の活動を開始することになります。これは国連で議論し、法制化する必要があります。抵抗する国は多いでしょう。しかし、前進する姿勢なしに、世界の進化はありません。
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