アフガン軍がタリバン容疑の隊員を大量解雇
military.comによれば、アメリカとアフガニスタン政府が同盟軍内でのインサイダー攻撃を止める活動の一環として、タリバンの侵入を排除するためにアフガン軍と警察の再評価を選んで以来、数百人のアフガン兵が解雇されました。
アフガン国軍全軍を綿密に再評価する作業は大変な資源と時間を要すると、米アフガン派遣軍の副司令官、ジェームズ・テリー陸軍中将(Army Lt. Gen. James Terry)は言いました。「私の意図はこの(内部の)脅威を減らし、打ち負かすことにあります」「私は目下、それがどれくらいかかるかは言えません」と水曜日のカブールから国防総省へのビデオ記者会見で彼は言いました。テリー中将はこれまで約200〜300人のアフガン兵が容疑をかけられ、解雇されたと言いました。また、同盟軍により実行された評価プロセスと増加した警備は2014年が期限の米軍の撤退スケジュールと治安権限を移行する計画に影響を与えないと言いました。
「調査に基づいて、インサイダー攻撃に関して数百人のアフガン軍兵士が拘束され、軍から解雇されました」と、アフガン国防省広報官、ザーヒル・アズィミー将軍(Gen. Zahir Azimi)はカブールの記者会見で言いました。「これはアフガン大統領とアフガン国防省にとって大きな懸念です」。アズィミー将軍は先月の15人を含め、今年45人のアフガン人が米軍と同盟軍を殺した後で、アフガン国軍の再評価について述べました。
国防総省によると、2007年以来、少なくとも114人の兵士(大半はアメリカ人)が軍服を着たアフガン人に殺されました。米特殊作戦軍は9月2日に約1,000人の新兵訓練を身元をチェックする間、中止しました。2010年にオバマ大統領によって増派された約33,000人の最後の部分は9月中旬から月末にかけて撤退し、アフガン駐留米軍は約68,000人になるとテリー中将は言いました。「増派した兵は武装勢力の勢いを止めるのを助け」「次のステップはアフガン軍が主導するように移行することです」。
この手順はイラクに米軍が駐留した時にも何度も行われたことで、特に目新しくありりません。武装勢力の側からすれば、傀儡軍に見方を侵入させて混乱を図ったり、志願者が入隊受付の窓口に並んでいるところに自爆攻撃を敢行するといった活動は当たり前のことなのです。
対抗して、米軍とイラク軍は、志願者の中に武装勢力の者がいないかを見分けるために、元武装勢力のメンバーを使ったりしました。技能が不足して合格点を上げられない部隊が続出し、新生イラク軍の兵数は常に上下しました。米軍は基準となるラインを下げることで兵数の確保を行ったほどでした。
中には武装勢力と政府軍の間を行き来するグレーゾーンの者もいると想像します。こうしたことが撤退スケジュールや治安権限の委譲に影響を与えないはずはありません。実際、イラクでもかなりの苦労を強いられているのです。しかし、大統領が期限を明示した以上、米軍としては口が裂けても計画が遅れるとは言えません。国民が選んだ国家元首が決めたことを、国を守る組織が実行できないというのは恥辱の極みなのです。アメリカ国民というのは、自発的に結束して武力で建国を実現した人たちです。それがアメリカ社会の文化なのです。
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