アレッポの水道施設破壊で飲料水不足

2012.9.9


 BBCによれば、アレッポの水道施設が破壊され、近郊は飲料水が欠乏しています。その他、西シリアから発射されたロケットがイラク領域内で少女を殺害しました。

 アレッポで政府軍が都市北側の兵舎を奪還しました。反政府派はこの地域で最大の陸軍基地、ハナノ地区(Hanano)の兵舎を支配下に置きました。

 戦いの間に、アレッポに水を供給する主要なパイプラインに大損害が出ました。約300万人の都市は飲料水不足に陥っています。「我々はそれがどのように断裂したかを言えませんが、この地域で空襲と政府軍と反政府派の衝突がありました」と、人権団体のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)は言いました。


 ハナノ地区の兵舎は場所が確認できません。ここは住居用のビルやモスクばかりと思っていました。警察署はあるので、それを指している可能性もあります。街の北東部、工場地帯のさらに北に大きな軍施設があるので、そのことかも知れません。

 パイプラインの破壊はいまではなく、しばらく前の話なのでしょうが、故意に破壊されたかどうかが問題です。前にも書きましたが、生存に最低限必要なものの生産と供給に関係する施設は攻撃することが許されていません。浄水施設がどこにあるかは確認できていませんが、アレッポ南部の郊外には巨大な下水施設があります。アレッポの水道施設は多分、アレッポの東にあるアル・アサド湖のダイア・ハフィア(Dayr_Hhafir)ある浄水場だろうと思われます(kzmファイルはこちら)。パイプラインがどこを走っているのかは確認できませんでした。

 イラクの少女殺害が、イラン機のイラク上空通過に影響を及ぼすかどうかは微妙なところです。



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