シリア軍が北部に向けて弾道ミサイルを発射
BBCによれば、シリア軍は北方の街に向けて弾道ミサイルを撃ちました。こうした攻撃はここ数日間で3度目です。
BBCは、ミサイルは誘導されておらず、アレッポ(Aleppo)とイデリブ(Idlib)の方向に向けて発射されたとみています。
別の展開として、シリアは国連とアラブ連盟の特使、ラハダル・ブラヒミ氏(Lakhdar Brahimi )を「著しく偏っている」と非難しました。この外務省の声明は、ブラヒミ氏がアサド大統領の日曜日の演説が危機を解決する機会を失わせたと言ったあとでなされました。「シリアはラハダル・ブラヒミ氏の声明にショックを受けました。彼は任された任務を逸脱し、シリアとシリア国民に対して陰謀を企てていると知られる勢力側に著しく偏っていることを示しました」とテレビの声明は言いました。
NATO軍広報官は、先週同様に打ち上げられたのに続いて、シリア国内で弾道ミサイルが発射されたのを探知したと水曜日に言いました。BBCは目標は主要な交差点と反政府派が占領した元政府軍基地らしいとみています。シリア軍はスカッドミサイルを保持していますが、NATO軍は使われたミサイルのタイプを確認できませんでした。
アメリカのパトリオット防空ミサイル部隊は数日以内に活動を開始しますが、オランダとドイツの部隊は数週間配置につかないかも知れません。
記事は一部を紹介しました。
化学兵器を弾道ミサイルに搭載すれば、イスラエルが介入することは確実です。スカッドミサイルは西の方向に向けては打ち上げられません。イスラエルが弾道ミサイルによる攻撃を受けると誤解しかねないからです。
ダマスカスからアレッポまでは、ざっと300kmあります。A型を除くスカッドミサイルなら射程内です。
スカッドミサイルはどのタイプも慣性誘導方式で、D型だけが画像照合も併用していますが、外部からの誘導はしません。誘導電波がないことと、弾道の特徴からスカッドミサイルと分類されたのだと思われます。
この記事にはミサイル攻撃で何らかの戦果があったのかは書かれていません。この辺も反政府軍の公報能力の低さを示しています。派閥ごとに各地でバラバラに活動しているのではないかと心配になってしまいます。
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