米政府がシリアに緊急援助隊のアクセスを要請
BBCによれば、米政府はシリア政府に、ダマスカス郊外の反政府派支配地域に孤立させら、餓死寸前の民間人のために緊急援助輸送隊を許可するよう迫りました。
米政府はシリア軍の数ヶ月間の包囲は、多くの人々に食糧、水、医療品を涸渇させたままにしたと言いました。米政府は、アサド大統領の宮殿からほんの数キロメートルの場所で子供が栄養失調で死んでいるという、前例のない報告も引き合いに出しました。
シリア軍は反政府派支配地域は降伏するか、餓死するかだと警告しています。ヤルモク(Yarmouk)、東ゴウタ(Eastern Ghouta)、ムアダミヤ(Moudamiyah)の3つのダマスカス郊外は数ヶ月間、政府軍に包囲されています。
金曜日の声明で、米国務省広報官、ジェン・プサキ(Jen Psaki)は「我々はシリア政府に直ちに救援物資輸送隊を承認するように要請します」と言いました。さらに彼女は「ダマスカス郊外とシリア全土での残虐行為に責任がある者は特定され、責任を取らされなければなりません」と警告しました。彼女はムアダミヤの人々は1年近く基本な必需品を欠き、シリア政府の手の込んだ、大勢に民間人の命を救う人道支援物資の配送妨害は非良心的です」と付け加えました。
BBCが得たヤルモクの映像は、十分な食糧を見つけるのに苦労している家族を示しました。この郊外の11歳の少年は、大勢の友達が死ぬのを見てきており、「もううんざりだ。(政府軍)が化学兵器で僕らを攻撃したいのなら、やればいい!。だけど、彼らは僕らが幸せに死ねるように、化学兵器にパンの匂いをつけられる?」。
記事は一部を紹介しました。
昨日のグレゴリオス三世の言葉と比べると、この記事に登場する少年の言葉は数段勝っています。化学兵器攻撃がなくても、餓死するのだから同じだということです。
今年の夏という最後のチャンスを、人道危機の現場を見ない、単に、ブッシュ政権などの誤りに反抗しただけという中途半端な対処で満足で失った国際社会は、この少年の声をどう聞くのかということです。
すでに、これまでに培われた国家戦略自体を考え直すべき時期に来ています。それだけでは、現在起きている問題を解決できません。国際社会の仕組みを変えていくべきであり、ノーベル平和賞はそうした努力をする人たちに、本来、与えられるべきだと思うのです。
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