シリア反政府派がジュネーブ会議への条件を提示
alarabiya.netによれば、シリア国家評議会のアーメド・アル・ジャブラ(Ahmed al-Jarba)は、ジュネーブで行われる二度目の会議に主要な反政府派グループを参加させるために保証されるべき条件を挙げました。
「我々はジュネーブ第二会議を拒否しませんが、その成功に対する保証を求めます。そして、我々が保証を受け取ったら、それを軍指導者に示します」。イランをシリアの敵であり、占領者と呼ぶジャブラは、イランは会議の仲介人として参加してはならないと言いました。イランとレバノンのヒズボラは政府側について反政府派と戦いました。「我々はヒズボラにシリアを去るように求めます」と、彼は付け加えました。
反政府派指導者は、犯罪者のアサド政権との対話はないと言い、政治的解決のためにアサド大統領が権力を委譲するための交渉をすべきだという彼のグループの要求を繰り返しました。「国家主義者は国家主義者とだけ対話します」。
シリアにヒズボラがいるかと尋ねられ、ジャブラ氏はレバノン人のグループはまだ愛するシリアで戦っていると言いました。ホムス州のアル・ウエア地区(al-Waer)は最近、ヒズボラ戦士が共にいるシリア軍によって砲撃を受けました。「私はどれだけのヒズボラが、クサイルとウエアから着手して、イスラエルのハイファ(Haifa)とエルサレムを解放するための反政府派を名乗るかは知りません」。金曜日、タイムス誌は、レバノン人ゲリラグループがベイルートの政府から圧力を受けた後で撤退を始めたと報じました。
記事は一部を紹介しました。
ジュネーブ会議が開かれるかどうかは疑問です。仮に開かれても、成果を生むかは、もっと疑問です。こんな風に、会議となると、双方が自分だけに有利な条件を持ち出し、それはしばしば会議を頓挫させます。こうした閉塞を打開する手段として戦争が用いられてきたのが人類の歴史です。
私がシリアへの軍事介入を必要だと感じたのは、他に対処の手がないと思われたからです。適切な仲介者はみつかりません。イランやロシアは冷静な態度で仲介にあたれないでしょう。アメリカなどの西欧・湾岸諸国は圧力を加えることしかできません。
できるだけ早くにシリア人の生活を回復するには、アラウィ派のアサド政権を追放して、非宗教型の民主主義政府を樹立する以外にありません。そうしないと、いずれかの派閥が軍事力によってシリアを支配する時代が続きます。ヨーロッパがそうだったように、議事堂に貴族が刀を持って入場することを禁止し、弁論による政治を根付かせるべきなのです。
一派が実権を握ると、経済も支配し、派閥だけが潤う社会が作られ、それがその他の派閥の不満を生んで抗争になります。それを一掃するのが民主的政府です。
シリアの場合、アサド政権を倒せば、それが実現します。そして、これが中東の政治の基準となれば、将来的に多くの紛争が防止できます。
国際社会はそういう狙いを理解せず、対テロ戦争への失望からロシアによる介入を支持しました。その結果、会議の構想と延期が繰り返され、シリア内戦がさらに長期化する危険が増しています。
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