シリア軍がアレッポ市で大攻勢を開始
BBCによれば、イスラム過激派グループ「イラクとレヴァントのイスラム国家(the Islamic State of Iraq and the Levant: ISIS)はシリア軍の前進を阻止するために、アレッポ市(Aleppo)での大量動員の要請に参加しました。
ISISの声明は「すべての部隊とイスラム教徒は敵と対決せよ」と求めたと人権活動家は言いました。月曜日、6つのその他のイスラム主義反政府グループがアレッポで武装することを求める発表を行いました。それはアレッポの空港周辺の地域を占領し、近くの戦略的に重要な基地を奪還したあとに行われました。アナリストは、反政府派が2月以来占領していた巨大な軍事基地第80基地(Base 80・kmzファイルは こちら )を獲得したことは、政府軍がアレッポの反政府派地域へ移動するのに役立つと言いました。
今月初め、彼はナチの南東にあるサフィリア(Safira)を占領しました。月曜日、サフィリアとアレッポをつなぐ道路、タル・アラン(Tal Aran)も陥落しました。別の進展で、水曜日、ヒズボラに支援された政府軍はダマスカス南部のフジャイラ(Hujaira)を占領しました。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、ISISは火曜日に、反政府派グループの弱さのため、シリア軍がカナジーア(Khanasser)、タル・アラン、サフィリアにつながる道路の一部を奪取したと警告する緊急コミュニケを発表しました。ISISは戦闘で大損害が出たと認め、すべての部隊とイスラム教徒に、イスラム教徒の領域を攻撃している敵と対決せよ」と要請しました。「戦わない明白な理由がある者は武器と金を提供せよ」。
月曜日、アルカイダ傘下のアル・ヌスラ戦線(al-Nusra Front)、強硬派のアーラー・アル・シャム(Ahrar al-Sham)、より穏健派のリワ・アル・タウヒッド(Liwa al-Tawhid)を含む、アレッポにいる6つの他の反政府派グループも、市内の人々に政府軍の攻撃と対決せよと要請しました。共同声明は、ヒズボラ、イランの革命防衛隊、イラクのシーア派民兵、アブ・アル・ファズル・アッバス(Abu al-Fadl Abbas)に支援された政府軍がアレッポを奪還するために大規模な攻勢を開始したと言いました。
活動家のモハメッド・ヌーリ(Mohammed Nour)は火曜日、アレッポ東部のハナヌ(Hananu)を含む一部の地域が脆弱に見えていると言いました。「ヒズボラとイラク人、イラン人に支援された政府軍は北と東から挟撃を開始し、主要な近隣地帯へ接近しています」「内戦はアレッポの防衛を徐々に蝕みました」。と、ヌーリ氏は過去2ヶ月のアルカイダ傘下グループと最高軍事評議会に協和する部隊との衝突に言及しました。
記事はほぼ全部を紹介しました。
ダマスカス南部でも衝突があったと報じられた同時期に、アレッポ市でも攻勢が始まったということです。この辺の動きは、通常の戦争のパターンと違い、どう評価してよいのか迷うところです。シリア内戦は軍事作戦の常識とは違う動きが見える場合が多く、突然、思いついたように攻撃が始まることがあります。そして、いつの間にか結果が出ずに終わったり、時には成功したりします。
だから、今回の攻勢がどうなるかも不明です。普通、首都で反乱が起きている場合、北部の中心的都市はひとまず放置して、首都の完全鎮圧を目指すものです。ところが、シリアではそういう戦略・戦術の原則が通用しません。
本当にこの内戦の様相は他と違っています。
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