中国軍も防空識別圏に航空機を派遣
BBCによれば、中国は東シナ海に設定した防空識別圏の中に航空機を送ったと中国国営メディアが報じました。
新華社通信は、空軍広報官、シェン・ジンケ大佐(Col Shen Jinke)はジェット戦闘機数機と早期警戒機1機が、防衛的手段として、国際的な慣習に則り、定期的なパトロールを行うために派遣されたと言ったと報じました。彼は、空軍は厳戒態勢のままで、国家安全保障を守るために航空の脅威に対処するための手段を講じると言いました。ジンケ大佐は防空識別圏内の目標の監視を強化して、任務を果たすと言いました。
韓国も軍用機一機が火曜日に防空識別圏内に入ったと言いました。韓国と中国は木曜日に防空識別圏について討議しましたが、合意に達することはできませんでした。
読売新聞によれば、中国国防省の楊宇軍報道官は28日の記者会見で、中国が東シナ海に設定した防空識別圏の撤回を日本が求めたことについて、「まず日本が自国の防空識別圏を撤回するよう求める。そうすれば中国は44年後に(撤回を)考えてもいい」と述べました。
記事は一部を紹介しました。
中国、韓国も航空機を防空識別圏内に送りました。これまでの哨戒任務ならば、中国軍はスクランブルなどの対処策は行わないことが明らかになりました。台湾がどうしたかはまだ報道では分かりません。この調子だと、ロシアが日本海を南下するルートで偵察活動を行っても、中国は何も言わないのでしょう。
しかし、また日本人や中国人が尖閣諸島に上陸しようとして、船を出し、日本の当局が対処するために航空機を尖閣諸島上空に飛ばした場合、中国がどのように反応するのかは不透明のままです。
軍報道官の「44年後に考えてもいい」という発言には子供っぽさを感じますが、その裏には、植民地時代のトラウマがあるように思われます。つまり、かつて列強は散々中国を食い物にしたのだから、いま我々は何を言っても許されるのだという感覚です。このルサンチマン的とも言える感覚を理解しないと、中国は理解できないのでしょう。
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