シリア和平会議が延期へ
BBCによれば、今月ジュネーブで開催される予定のシリア和平会議が延期されることになりました。
ラハダル・ブラヒミ特使(Lakhdar Brahimi)は、外交高官との会議の後で、日程を発表できないと言いました。彼は11月25日に再びロシアの外交官に会います。「我々は今日、日程を発表する立場にあることを望んでいました。残念ながら、我々は発表しませんでした」「しかし、我々はまだ、年内に会議を開催することを望んでいます」。特使は、火曜日に劇的なことは何も起きず、数週間と見られる日程で合意できなかったと付け加えました。
反政府派は分裂し、シリア政府は政権移行について話す準備がでいていないらしく、米露はいまだにイランが参加すべきかで合意していません。シリア政府は最終的には会議に参加すると予測されますが、反政府派はアサド大統領がまず追放されるべきだと言います。しかし、アサド大統領の補佐官ボサニア・シャーバン(Bouthaina Shaaban)は、アサド大統領の出国は議題になく、再選されなければ辞めます」「私はこれはシリア国民の議論と決断に任されると考えます。私はいまやこれは権力の問題ではないと考えます」。
記事は一部を紹介しました。
予想通りの展開で、特に不思議はありません。武力紛争が会議で決着するのは、どちらかが負けて、敗戦処理をするときだけという構図が繰り返されただけです。
化学兵器の処理もあり、和平会談も開けない中で、軽く一年は内戦がダラダラと続くことになります。伝染病がさらに蔓延し、多くの人が傷病にかかり、やがて、犬や猫だけではなく、シリア人が人間の死体を食べなければならない状況が生まれるかも知れません。
国際社会は、こうした内戦問題の先送りに手を貸し、犠牲者を増やしています。一刻も早い、武力紛争の停止が必要なのに、国際社会は夢想的態度であたろうとしています。
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