レバノンの難民キャンプに暴風雨が襲来か

2013.12.11


 alarabiya.netによれば、難民キャンプに雪と雨をもたらす冬の嵐に先立ち、シリア難民を助けるために、レバノンは民間防衛軍を動員しています。

 ワウル・アブ・ファウア社会問題大臣(Social Affairs Minister Wael Abu Faour)は、社会問題省は国連難民高等弁務官事務所とその他のパートナーと協力し、嵐の期間中にシリア難民とレバノン国民を守るために、必要な事をするために動員していると言いました。

 暴風雨「アレクサ(Alexa)」は火曜日の夜に到着する見込みで、間に合わせのシェルターに住む大勢のシリア難民に影響を与える恐れがあります。少なくとも835,000人のシリア難民がレバノンに登録されており、一部はアパートを借り、その他はレバノン家族と共に住み、残りは間に合わせのシェルターに住んでいます。難民キャンプの大多数はレバノン東部のベッカ峡谷にあり、そこは気温が定期的に零度になり、冬は雪と雨をもたらします。「そこは大規模な非公式のキャンプです。嵐が近づいたので早急な行動が必要です」とファウア大臣は言いました。「私は、女性や子供、老人……シリア人、パレスチナ人、レバノン人が寒さと飢えのために眠れない時に、道徳心を持ったまま眠れるレバノン当局者はただ一人もいないと考えます」。

 当局者は、レバノン軍と国際支援組織との作業がすでに始まったと言いました。レバノン当局はヒーターと食糧援助と共に、プラスチックシートと木の厚板を非公式キャンプに住む難民に配布し始めました。


 記事は一部を紹介しました。

 記事の後半には、レバノンを襲った過去の暴風雨の被害について書かれています。レバノン人も大きな被害を受ける嵐がやってくるようです。

 元記事の写真を見ると、シリア難民は国連が支給した大型テントに住んでいます。暴風でテントが飛ばされると、彼らを守るものはありません。支給した支援物資すら役立ちません。

 こうなると、あとは彼らの無事を祈るしかありません。日本人は忘年会で楽しく飲み食いする時期ですが、そんなことすら許されない人たちもいるのです。我々はそれを忘れるべきではありません。


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