シリア政府はカーンを不法活動と非難

2013.12.19


 alarabiya.netによれば、シリア国営通信社SANAは「イギリス人アッバス・カーン(Abbas Khan)はシリアへ不法入国し、承認されていない活動を行いました。死因は首つりによる窒息です」と言いました。

 「首つりは個人的な行為で、それは彼自身が、自分の命を絶つ目的で行われました」。32歳の整形外科医の検死では、暴力や抵抗の跡はありませんでした。

 火曜日、イギリスのヒュー・ロバートソン政務次官(Foreign Office Minister Hugh Robertson)は、シリア政府はカーンの死に責任があると言いました。「彼がシリア当局から受けた処置が何であれ、内戦中に負傷した人々を助けるためにこの国にいたイギリス国籍の者を事実上誰が殺害したにせよ、どのような理由も許されません」。

 シリア外務省はカーンの死亡に関する報告書を、イギリスの利益を代表するチェコスロバキア大使館へ送付しています。言いリスは2012年3月に、武力による反乱となる前の平和的抗議として始まったことに対するシリア政府の取り締まりに抗議して、大使館を閉鎖しました。

 「シリアはアッバス・カーン母親と、彼の特赦を求めるために介入したイギリスのジョージ・ギャロウェー議員(George Galloway)に、この人物を引き渡そうとしているところでした」とシリア外務副大臣のファイサル・メクダッド(Deputy Foreign Minister Faisal Muqdad)は言いました。「このイギリス人を特赦するシリアの決定はクリスマスと新年の時に、シリア国民からイギリス国民への贈り物としてなされました」。メクダッド副大臣はカーンの死体がいつ本国へ送られるかは言いませんでした。


 記事は一部を紹介しました。

 ここまでシリア政府が言い切ると、イギリスは徹底的な検死を行い、カーン医師の死因を明らかにせずにはいられないでしょう。

 日本政府だと、こういう場合、「自己責任」という言葉で片付けてしまうので、政策への影響は考えられません。しかし、キリスト教国では犠牲を払う奉仕行為は重視されるため、イギリス政府がこの事件を無視することはできないと考えられます。

 今後、この事件がどのように展開していくかについて慎重にみなければなりません。私は、これが大きな転機になる気がしています。


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