シリアの化学兵器を港へ運ぶ方法が確定

2013.12.21


 BBCによれば、シリアの化学兵器は、洋上で廃棄される前に、ロシアの装甲トラックで運搬されます。

 化学兵器はデンマークとノルウェーの船に積み込むために12ヶ所の施設からラタキア港へ運ばれると、化学兵器禁止機関は言いました。イタリアの港へ送られ、それから廃棄用に改造された米海軍船に積み込まれます。化学兵器禁止機関は苦難に対して前進していると言いました。12月31日の最終期限は治安上の懸念、国際的な輸送の手続き、悪天候によって崩壊しました。

 アメリカの偵察機材と中国の監視カメラがロシアの装甲トラックの進行を追跡します。キプロスにいるデンマークとノルウェーのフリゲートがイタリアの港へ化学兵器を運びます。マスターとガスとサリン等を積んだコンテナは米軍船に積み込まれ、特別に作られたチタンタンクで廃棄される前に国際水域へ運ばれます。

 alarabiya.netによれば、シリアの化学兵器廃棄の軸となる米艦は2週間以内にバージニアを離れる準備をしています。

 事情通の当局者によれば、「MVケープ・レイ号(MV Cape Ray)」は数日間の海上試運転を経て、1月3日にはイタリアへ向けて出発します。


 記事は一部を紹介しました。

 ようやくシリアの化学兵器を廃棄する手順が決まったようです。中国とロシアも、この活動に参加して名誉を得る方を選択しました。あとは、陸路で武装勢力が運搬を妨害したり、廃棄する上での技術的な問題が起きなければ、多少の遅れはあっても、化学兵器の廃棄には成功するでしょう。

 化学兵器が廃棄されるのは喜ばしいとはいえ、これでシリア内戦が終わるわけではなく、これは国際社会の独り相撲でしかありません。


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