イギリスもシリアの化学兵器廃棄に協力

2013.12.23


 alarabiya.netによれば、イギリスはシリアの化学兵器廃棄を確実化するために海軍艦を提供し、工業級の化学剤150トンを破壊すると、イギリス外務省は言いました。

 化学兵器を洋上で廃棄する際、海軍艦は国際水域でデンマークとノルウェーの輸送艦の安全確保を支援します。イギリスは国際水域で米艦上で最終的な廃棄の前に最も危険な化学剤の加水分解を行う上で専門機材を提供します。シリアの備蓄に含まれる一部の化学剤はそれ自体は危険ではなく、これら150トンは商業施設で焼却するためにイギリスへ輸送されます。「前駆体Bとして知られる化学剤は製薬業界で使われ、イギリスで通常製造、輸送、廃棄されるその他の多くの化学剤と同様に扱われます」と広報官は言いました。「化学剤は神経ガスを製造するために前駆体Aと混合される時に強い毒性を持つようになるだけです。このリスクを取り除くため、前駆体A、Bはシリアから別々に取り除かれます」「これらは化学剤であり、化学兵器ではないことを強調するのが重要です。それらは爆発物を含みません」。


 記事は一部を紹介しました。

 かなり化学兵器廃棄のための条件が揃ってきたという感じです。予定から遅れているとはいえ、障害の多くは取り除かれました。あとは、シリア国内での輸送上で問題が起きることが心配です。

 このように、確立された技術を使った活動をする力は国際社会にはあるのです。ないのは、国益にならない部分で起きる人道危機に対処する能力です。自国の利益に関係ない部分では、ひどい人道危機が起きても気にならないという風潮が世界に蔓延しています。そのために、世界中に暴力がはびこっています。これまでのような、国家の名誉のための軍事活動ではなく、人道危機を減らすことで暴力そのものを減らすという発想が、もっと強調されるべきなのです。


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