アルカイダ系戦士がトルコ南部の隠れ家を利用

2013.12.9


 BBCによれば、外国人イスラム過激派はシリア軍と戦うためにシリアに入国するため、トルコ南部に隠れ家を持っています。

 国境の町レイハンリ(Reyhanli・kmzファイルはこちら)近くにある、こうした家を運営する男は、過去3ヶ月間に20人以上のイギリス人と含む150人以上がこの隠れ家を使ったと言いました。アルカイダ系外国人ジハード戦士が使うトルコルートは、現在ますます構築されています。反政府活動家はジハード戦士がシリア革命を破壊していると言います。

 レイハンリ近くの隠れ家を管理する男はBBCのリチャード・ギャルピン(Richard Galpin)に、150人以上の人間が過去90日間にこの家に滞在したと言いました。「15〜20人はイギリス人でした。すべては友人の招待によって行われます」。彼はジハード戦士は通常、シリアへ渡る前に1〜2日滞在し、母国へ帰る飛行機を待つ帰途の途中に滞在します」と付け加えました。フランス出身のある戦士は記者に、文字通り、世界の至るところに大勢の仲間がいます。我々全員はアルカイダです」と言いました。元フランスの学生だったジハード戦士は8,000人がいる部隊に加わったと言いました。彼は、その部隊は最近、イラクとレヴァントのイスラム国家(the Islamic State of Iraq and Greater Syria)に忠誠を誓い、過去1年間に、約300人のイギリス人を含む数千の外国人戦士がアサド軍と戦うためにシリアにやって来たと付け加えました

 しかし、シリア出身の武装反政府派は、ジハード戦士は政権と戦うだけでなく、組織的に自由シリア軍を対象にしていると言います。元自由シリア軍指揮官は、彼の部隊がジハード戦士に捕らえられた後、トルコへ逃げなければならなかったと言いました。「彼らは我々に、自分たちは本当のイスラム教徒ではないと言った」と言いました。「私は彼らが私の友人を鉄棒で叩き、弾薬箱で顔を強打し、殺すかを見ました。床は血だらけでした。我々は自由と平等のために革命を行いましたが、ジハード戦士はこれを望みません。彼らはシリアを壊しに来ました」。指揮官は彼は部隊の生き残りの少数の一人だと言いました。


 記事は一部を紹介しました。

 隠れ家の話よりも、自由シリア軍指揮官の証言が重要です。自由シリア軍は一部ではアルカイダ系組織と協力していますが、一部ではこのような対立状態にあります。複雑な力関係がシリア内戦に働いていることが分かる証言です。

 欧米の専門家は、自由シリア軍には統一された指揮系統がないと言います。各地の部隊が独立して戦っているのに誓い状態です。中にはアルカイダ系グループと協力する部隊もあり、欧米が武器支援を渋る原因となっています。

 この悪循環はどうしても断たなければなりません。


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.