反政府軍がアレッポ国際空港に接近
military.comによると、水曜日にシリアの反政府派は防衛線を破り、アレッポ国際空港へ前進し、40人以上の政府軍兵士を殺害し、内戦で最大の占領地へ近づきはじめています。
アレッポ国際空港と隣接する空軍基地を支配することは、反政府派に支援やその他の航空便を与え、北部の大きな戦略的シフトになるでしょう。
人権活動家は、反政府派が市街戦の場から7kmの空港にあと数日間で進出できるだろうと言いました。しかし、反政府派が広大な施設を長く維持できるかは分かりません。
シリア政府は一連の空爆で反政府派の前進を反転させようとしました。ダマスカス北部のジョバル(Jobar)では、政府の砲撃で13人が殺されました。ジェット戦闘機がホムス(Homs)で空爆を行いました。
反政府派は火曜日にアレッポ国際空港を守っている第80旅団を制圧しました。水曜日までに、反政府派は基地の大半を支配しました。戦闘で、准将2人、大佐1人、中佐2人を含む40人以上が殺されました。反政府派にも人数不明の死者がでました。報告は独自に確認されていません。
基地は民間空港と隣接するナイラブ(Nairab)空軍空港から約2kmにあります。両空港は第80旅団のほかに独自の防御部隊を持っています。
シリア国家評議会のムヒディーン・ラスカニ(Muhieddine Lathkani)は反政府派はシリア北部に「解放地域」を宣言することを狙っていると言いました。「アレッポ空港はこれから、人道支援、代表団、外交官のための飛行のために使われるでしょう。それは自治区のハブとなるでしょう」と言ったものの、彼は政府が滑走路を破壊するために爆撃するかも知れないことを認めました。
記事は一部を紹介しました。
13日にアレッポからダブカダムに至る幹線道路上の軍用飛行場2ヶ所が反政府派の手に落ちたことは、幹線道路沿いの反政府軍の移動が容易になることを意味すると書きました(過去の記事はこちら)。残る幹線道路上の軍用空港はアレッポ国際空港だけであることも指摘しました。そうしたら、この記事が報じられました。これら3ヶ所の空軍基地が占領されるということは、シリア北東部やユーフラテス川沿いからアレッポへの移動が容易になるということです。ラスカニ氏が言うとおり、北部は解放地域の宣言ができるでしょう。
空軍基地の近くには防空基地がある場合も多く、それらも空軍基地を占領すると同時に制圧しているわけですから、携帯型の地帯区ミサイルの脅威がなければ、これらの基地に航空機が着陸できるようになります。
そろそろ急展開が起こり得る状況だと思うのですが、果たしてその通りになるかどうかが気になります。
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