米軍で年配の退役軍人の自殺が増加
military.comによれば、自殺する退役軍人の1日あたりの人数は、復員軍人援護局が先に見積もったよりも20%多いものの、国の他の部分と比較すれば、問題は悪いようには見えないと、同局は金曜日に発表しました。
2010年に、毎日約22人の退役軍人が自殺しました。復員軍人援護局の過去の見積もりは18人でした。イラクとアフガニスタンの帰還兵の自殺に注意が注がれていますが、報告は問題はより年長の退役軍人の間で悪化していることを示します。自殺する約70%の退役軍人の年齢は50歳以上です。
最新の見積もりは、死亡診断書の死因を記録した約2ダースの州のデータを統合しました。過去の見積もりは、同局の病院や診療所で治療を受けている者だけに注目しました。同局はこの研究をかつてない最も広範なものだったと説明しました。
「我々にはなすべきより多くのことを得ています。我々はこのデータを自殺防止活動を強化し、すべての退役軍人が彼らが受けてきて、値のある治療を受けることを確実にし続けるために活用します」とエリック・K・シンセキ局長(VA Secretary Eric K. Shinseki)は言いました。
一時横ばいだった軍人の自殺が最近増えている件で、原因は不明とされていますが、PTSDは時間が経ってから発症する場合があることを考えれば、これは不思議ではないと言えます。今回、50歳以上の自殺が多いことが分かったのは、それを証拠立てることではないかと、私は考えています。
このように戦争がもたらす災禍は、長期間に渡って続くことを忘れるべきではありません。第2次世界大戦に従軍した、あるドイツ兵の戦車兵は、ソ連軍の戦車に砲撃され、九死に一生を得たものの、砲撃される悪夢を繰り返し見るようになったと言います。こうした反応は生理的なもので、回避するのは困難です。犯罪の被害者が何度も事件を思い出すのと同じです。
戦争には複雑で難しい問題がいくつもあります。安倍政権は憲法改正を目指すとしていますが、ごく単純な議論を繰り返して、国民と納得させようとするでしょう。しかし、私が知るところでは、戦争は安倍政権が主張するような単純なものではありません。
2001〜2008年の自衛官の10万人あたりの自殺者は、陸上自衛隊が37.0人、海上自衛官が36.3人、航空自衛隊が24.1人でした。国民全体の平均は27.4人で、日本はアメリカと逆で、国民全体よりも武装組織の隊員がより多く自殺しているのです。
戦時に軍人の自殺が増えるのが常識であることを考えると、戦闘任務を増やすと自衛官の自殺が激増するであろうことは、事前に予測できます。
政治家も、物事をあまり考えようとしない国民も、表看板を綺麗にして安心したがるものです。
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