シリア内戦で水不足が深刻化

2013.2.9


 alarabiya.netによれば、シリアの給水は3分の1に減り、子供が病気になる危険が増しています。

 国連の評価は、内戦以降のシリアの上下水道は、戦いがある地域の人々は1日に25リットル(2年前は75リットル)しか手に入らないことを明らかにしました。その50%は子供たちだとユニセフは言いました。デリゾール州(Deir Ezzor province)を含む激戦区では、水は紛争前の10%足らずがポンプで組み上げられていました。他の最もひどい場所はダマスカスの農村地帯、、イデリブ州(Idlib)、アレッポ州(Aleppo)、ラッカ州(Raqa)、ホムス州(Homs)です。

 「水質処理の化学物質の生産は紛争のためにほとんど終わり、水道水が汚染される危険が増しているとユニセフのシリア代表ヨソウフ・アブデル・ジェリル(Youssouf Abdel-Jelil) は言いました。同機関は、水不足が続き、公衆衛生システムの損傷、基本的な衛生法の欠如により、子供たちは特に水に起因する病気の危険が増していると強調しました。

 ユニセフは、難民を受け入れている1,500ヶ所の学校を含めた避難所に住む難民の状況がひどいと報告しました。「生活状況は、トイレ、シャワー、石鹸のような衛生用品、水の供給が1日に10リットル以下の場合が多く、不衛生なことがかなりあります。

 同機関は、多くの家族がタンクローリーから水を買うことを強いられており、その品質は悪く、疑わしいと指摘しました。さらに、月に30ドルの費用は、ほとんどの家族の財力を上回っています。80%もの資金不足のため、ユニセフは6月までに、750,000人のシリア人に、飲料水、石鹸、衛生品一式、トイレ、風呂を提供するという目標で苦闘しています。


 シリアの内戦を早く終わらせるべき理由の1つが、こうした基本的生活必需品の欠乏です。すでに、それは限界を超えて不足しており、伝染病の蔓延を助長しかねない状態になっています。

 必要な資金が20%しか集まっていない点は驚きです。外務省は1月に資金提供を行い、かなりの額が集まる見込みだと発表しています(関連記事はこちら)。単に、まだ実際に資金が送金されていないというだけの話なのか、本当に不足しているのかが気になります。

 こうした内戦を支援することが、今後、増えてくると思われますが、同時に発生する難民の支援も、単なる軍事作戦だけ考えるのではなく、最初から計画に組み込む必要があると考えます。

 ユニセフが緊急支援金を募集しています。金額はいくらでも構いません。ユニセフのホームページにアクセスして、募金をお願いします(ユニセフの公式ページはこちら)。

 ちなみに、私はこういう活動に参加するのなら、航空自衛隊の輸送機を海外に派遣することには賛成です。


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