ローマ会議は成果を生み出せるか?
alarabiya.netによれば、シリアを支援する国が集まったローマ会議が木曜日に始まりました。
「大臣たちは同盟国へのさらなる政治的、物質的な支援を約束し、シリア国内でのより確実な支援を行います」とホスト国のイタリアは11ヶ国とシリア反政府派との会合の後で言いました。声明はシリア国民がこうむった悲惨な状況に関する懸念を表明し、アサド政権に居住地域に対する無差別爆撃を止めるよう要請しました。声明は第三国によるアサド政権への変わらぬ武器供給を遺憾だとも言いました。声明は、改革への努力と今週末に暫定政府の長を選出する計画であることで、反政府派の国家評議会を称賛しました。
アメリカは、食糧と医療品の反政府戦士へ最初の直接的支援と共に、6,000万ドルの非致死的支援を反政府派に約束しました。「アメリカは、これからの数ヶ月間に、シリアの反政府派連合の活動を支援するために、非致死的支援追加の6,000万ドルを提供するでしょう」と、ジョン・ケリー国務長官(Secretary of State John Kerry)はローマ会議の後で言いました。「我々は医療品と食糧を(反政府派の)最高軍事評議会に送りました。これは直接的支援となるでしょう」「すべてのシリア人は、未来があることを知らなければなりません」。
欧州連合は一方で、民間人を保護することを目的とする場合、装甲車、非致死的軍需品、技術的支援を反政府派に提供するように、シリアへの制裁を改めると言いました。欧州連合政府が採用した処置は、欧州連合のシリアに対する制裁を6月1日まで延長し、アサド大統領と戦う反政府派を助けるために、欧州連合の武器禁輸を緩和するというイギリスとその他の国からの圧力に対応します。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)は以前に、ロシアとフランスはシリアがバラバラになるべきではないという点で合意しましたが、2年間の紛争のその他の部分では意見が違いました。「(シリアに関する)ロシアとフランスの立場の違いがあるにも関わらず、我々はシリアが完全な、民主的な国家であり続けることに賛成です」と、プーチン大統領は、フランスのフランソワ・オランド大統領(President Francois Hollande)との会談の後で言いました。オランド大統領は、フランスは、すべての党派が話す、シリアに関する、より開かれた政治的な対話を見たいと言いました。「我々はもっと政治的な対話を望みます。我々はこの対話がすべての党派が話をするための新しい形を見つけ出すと考えます」と、オランド大統領はモスクワ訪問中のプーチン大統領との対談の後で言いました。オランド大統領は、フランスとロシアはシリアが崩壊することを避けたいとしながらも、それをどうやって達成するかで意見の違いがあったと言いました。
装甲車などの提供は、アメリカではなく、欧州連合からやる形になったようです。アメリカはやはり、シリア内紛に大きく踏み込みたくないということですね、
支援物資の増加で危機に対応するだけで、アサド政権を倒せるかどうか、どれくらい早くにそれを達成できるかが気になります。まだ、すべての国の支援の内容が分からない段階なので、結論は今は出せません。
先日、アサド政権が国連が支援活動でシリア北部へ行くことを認めないという記事を読みました。ならば、トルコから入ればよいわけですが、国連としてはシリア政府が承認しない限りは、トルコ側からは入れないのでしょう。輸送は自由シリア軍に任せて、トルコから支援物資を配布することはできないのでしょうか?。
武器の支援に関しては、欧州連合がどれくらい踏み込むかが問題です。非致死的装備品だけに限定するようですから、弾薬類はアラブ連合から出してくれということなのでしょうね。
それから、技術的支援というものの内容ですが、反政府派が支配する地域に電気や水道を供給することも含まれるのでしょうか?。破壊された民生インフラの回復も重要な支援です。ダムを手にれたのだから、送電網も支配できるはずです。
ロシアをうまく使えないかという気もしています。特に、戦車などはロシア製なのですから、部品を供給させて、政府軍が放棄したものを動けるようにできないかとも考えます。
ケリー国務長官は相変わらず、のんびりとしたコメントを発しているようですが、本当に大丈夫なのかと思ってしまします。シリアの状況は一刻も争うところまで来ているのですけど。
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