シリアの主要都市で激戦が継続中
BBCによれば、シリアの反政府派は中部ホムス(Homs)政府軍との戦いに釘付けになっています。
3日目までに、反政府軍はババ・アミル(Baba Amr・kmzファイルはこちら)周辺の支配を奪還しようとして、政府軍は砲撃で応じました。
アレッポと同じに、ダマスカスと空港をつなぐ幹線道路でも衝突がありました。
一方、イギリスら反政府派に武器を供給するために、欧州連合のシリアへの武器禁輸を無視するかも知れないと言いました。デビッド・キャメロン首相(Prime Minister David Cameron)は議会の委員会に、ヨーロッパのパートナーに禁輸を緩和するよう説得したいと言いました。禁輸は5月に更新されることになっていますが、「説得できないなら、我々が望むようにしなければならないかもしれないのは明白です」。
イスラエルのサイモン・ペレス大統領(President Shimon Peres)は、アラブ連盟にシリアに平和維持軍を派遣するように要請しました。「西欧の軍隊が介入すると外国の介入と認識されます」と、彼は欧州議会に話しました。「アラブ連盟は虐殺を止め、シリアが分断することを防ぐために臨時政府を作れますし、そうすべきです」
国連のユニセフは、シリアの子供に失われた世代ができることを警告しました。2百万人の18歳より下の子供は暴力しか知らずに育ち、教育を受ける権利を奪われ、一生残るトラウマを被っています。
日曜日に始まった反政府派のホムス攻撃に対して、政府軍は空爆と砲撃で応じ、増援を送り込み、街を封鎖しました。「政府軍は周辺を破壊してでも、損害を省みず反政府派を掃討するつもりです」と、人権団体は言いました。「ババ・アミル地区は国際メディア上で(反政府の)シンボルなので、体制は彼らがそこにいるのを許しません」。
世界観食糧計画は、再開した暴力が3,000の家族にババ・アミルを立ち退かせたと言いました。
一方、反政府派が空港に行く幹線道路を占領しようとして、ダマスカスの東部で戦闘がありました。
ロイター通信が引用した反政府派指揮官は、反政府派の支配地域に誘導中の政府軍を離反した兵士、少なくとも30人を政府軍が道路上で待ち伏せして殺したと言いました。この報道は確認されていません。
反政府派が空軍基地への攻撃を強め、アレッポの空港周辺で新しい衝突がありました。
alarabiya.netによれば、火曜日に反政府軍と政府軍が激戦を行い、ダマスカスで空港につながる道路で衝突しました。
ホムスの戦いはカルディヤ地区(Khaldiyeh・kmzファイルはこちら)とババ・アミル地区周辺に集中しています。戦いは大規模な政府軍と政府派の民兵が、これらの地区を自由シリア軍から取り戻すことを狙って攻勢をかけたあとに起こりました。戦車に支援された政府軍が周辺を砲撃しています。
反政府派戦士はババ・アミルを奪還するために日曜日に反撃し、政府軍が砲撃と空爆の波状攻撃を行って激戦になりました。「反政府軍と政府軍はババ・アミルの端で戦っています。戦いはブラジル通り(Brazil street・kmzファイルはこちら)周辺で最も激しく、政府軍は断続的に地域を爆撃しています」。
旧ダマスカスのバブ・シャルキ(Bab Sharqi・kmzファイルはこちら)周辺に前夜に迫撃砲が撃ち込まれ、30人以上が殺されたあと、ダマスカス国際空港に至る道路、首都南東部のバイト・セイム(Beit Sahem・kmzファイルはこちら)とジャラマナ(Jaramana・kmzファイルはこちら)の端で新しい衝突がありました。
武装勢力は何ヶ月も空港に至る道路を占領しようとしましたが、政府軍に絶えず押し戻されてきました。
火曜日、ダマスカス東部の反政府派が外縁をつかむジョバル地区(Jobar・kmzファイルはこちら)で戦闘が起こりました。
最近、ドイツのシュピーゲル誌が、トルコでアメリカなどの軍事顧問が反政府軍に対戦車兵器などの武器の使用法を訓練しているという報道がありました。この記事の真偽は不明です。しかし、すでに武器提供が行われているのなら、イギリスが武器禁輸緩和を言わなくても済みそうな気がします。
ペレス大統領の要請は現実的で、今年夏までに戦いを終わらせるために必要な気はしますが、どこがそれをやるのかという問題がありそうです。エジプトは現在、政情不安定ですし、アサド政権と親しいイラクは嫌がりそうで、ヨルダンはそうした任務に不向きです。
戦況の中では、ダマスカス国際空港への進撃が続いている点が目を惹きます。バブ・シャルキは大統領宮殿から6kmの地点です。この地域にも反政府派が進出しています。首都の戦闘でも反政府側の進展を感じられます。
しかし、靴の上から足を掻くような感覚があります。もっと戦況に関する情報があればよいのですが、不明確な部分が多すぎます。
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