アサド政権がサリンを使用か?

2013.4.26


 military.comによれば、オバマ政権は木曜日に、米国情報機関がシリア政府がシリア国民に化学兵器を使ったという確証に変化があったと言いました。

 チャック・ヘーゲル国防長官(Defense Secretary Chuck Hagel)は木曜日の朝、米国情報機関はアサド政権がサリンガスを反政府派との戦いの中で民間人に対して用いた証拠があると考えていると言いました。

 オバマ政権はサリン使用を証明する生理学的試料が存在すると言いました。ヘーゲル長官もホワイトハウスをサンプルが何かを特定しませんでした。ホワイトハウスの書簡によれば「管理の経緯が明らかではないため、我々は被爆がどのように起きたか、どのような条件の下だったかを確認できません。我々はシリアでの化学兵器使用のすべてがアサド政権に起因している疑いが強いと考えます」。

 ホワイトハウスは、事実を確立するのには、さらに証拠が必要だと言い、更なる軍事的オプションを進める前に、国連の調査を要請しました。


 記事は一部を紹介しました。

 サンプルからサリンが検出されたらしいこと。上の映像に見る被害者の様子は、これまでの映像と違って、化学兵器が使われた結果である疑いが強いこと。遂に、化学兵器が使われた可能性が立証されたという印象です。

 アメリカは公言していたとおり、軍事的オプションを前進させる必要があります。更なる調査で証明される必要があるとはいえ、米軍にとっては、これはゴーサインと同じで、証明がなされた段階ですぐに軍事介入するための準備が必要になります。

 まず考えられるのは、化学兵器貯蔵施設に対する空爆です。さらに、反政府派への支援の強化。つまり、非致死性の物資から致死性物資の提供への切り替えです。地上部隊の派遣はないでしょう。

 これはシリア内戦の終結を早める理由になるかも知れません。


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