離反将軍が化学兵器使用命令を証言

2013.4.29

 alarabiya.netによれば、シリア軍を離反した将軍が、シリア政府が特定の戦いで、自由シリア軍に対して化学兵器を使うよう命じたと、土曜日に言いました。

 化学兵器部門にいた元将軍、ザヒル・アル・サキット(Zahir al-Sakit)は、南西部のハウラン地域(Hauran)で、政府から自由シリア軍と政府軍の戦いで、化学兵器を使うよう指示されたと言いました。サキットは命令に背き、化学物質を、彼が次亜塩素酸ナトリウム液と呼ぶ消毒液と入れ替えました。

 「私は有毒な化学物質を自由シリア軍が使う洞窟とトンネルで使うように命じられましたが、化学物質すべてを水と混ぜ、かわりに次亜塩素酸ナトリウム液を使いました」と言いました。サキットによると、彼が離反する前に、彼が担当した自由シリア軍との戦いで化学兵器は使われませんでした。「私は、すべての化学兵器を埋めるよう命じたことを保証します。さらに、これらの化学物質の正確な位置を示せます」。


 記事は一部を紹介しました。

 次亜塩素酸ナトリウム液は消毒や漂白に使われ、安全性が高いので、誰でも買えます。

 化学兵器の化学物質は不安定で、サリンも水で分解できます。また、洞窟やトンネルのような閉鎖空間は化学兵器を使うのに適した場所です。つまり、サキット将軍の話は、聞いた範囲では現実味があります。

 この話だけでは確証にはなりません。反政府派がアメリカを内戦に介入させるために行った情報戦とも解釈できるからです。また、化学兵器を使う命令は出されたことは事実でも、まだ誰も実際に使っていないという可能性もあるのです。事実関係はあらゆる角度から考える必要があります。しかし、実感としては、化学兵器使用の可能性が大きく増したと考えています。


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