シリア中央銀行付近で自動車爆弾事件
alarabiya.netによれば、月曜日にダマスカス中心部で起きた自動車爆弾事件で、少なくとも25人が死亡し、45人が負傷したとシリア国営テレビが報じました。
「テロリストはサバー・バーラット・スクエア(the Sabaa Bahrat square・kmzファイルはこちら)とシャバンダル・ストリート(the Shahbander street)の間で自動車爆弾を爆発させました」と記事は言い、初期情報は自爆攻撃だったことを示すと付け加えました。
AFP特派員は、爆弾は大きな被害を生み出し、爆発の直後に激しい発砲が聞こえたと言いました。巨大な灰色の煙の柱が現場から立ち上りました。
ダマスカスの住民はロイター通信に、爆発は2011年3月にアサド大統領に対する反乱が始まってから、彼女が首都で聞いたもので最も大きかったと言いました。
消防士たちはこの地域に駆けつけ、爆発が生んだ火災を消すために働いていました。国営テレビは、爆発が学校の近くで起こり、死傷者の中に子供たちがいると考えられると付け加えました。
爆発でこの地域の数台の車が炎上し、AFPのダマスカス支局に損害を与え、窓を吹き飛ばしました。スタッフに被害はありませんでした。爆発はシリア中央銀行の近くで起こり、攻撃現場に人々が近寄らないようにするために、治安部隊と政府軍がすばやく現場へ移動しました。
最新の爆弾事件は2月22日に、ダマスカス中心部で、バース党本部の近くで起きた、53人を殺し、200人以上を負傷させた自動車爆弾でした。
女性住民は最も大きな爆発と証言しましたが、2月にはもっと規模の大きな爆弾事件が起きていました。今回がはじめてのことではありません。
問題は事件が起きた場所です。軍事問題を冷静に見る者ならば、それによって、反政府派がどの程度、中枢に近い場所で攻撃を実行できるかを判定していく必要があります。
ここは、先日迫撃砲弾が撃ち込まれたティシュレン公園に隣接するウマイヤド・スクエアから約2km北東にあります。
シャバンダル・ストリートの位置は正確には分かりませんでしたが、サバー・バーラット・スクエアとシャバンダル・スクエア(the Shahbander square・kmzファイルはこちら)の間にある直線道路だと考えられます。その通りとサバー・バーラット・スクエアの間ということは、円形交差点と通りが接するあたりですから、シリア中央銀行の西側付近が現場だということになります。
近くに学校があると言いますが、同じ通りに面しているとはいえ、シャバンダル・スクエアからさらに北西方向にあり、現場から600mは離れていて、登下校中の子供やスクールバスが通りかからない限りは事件に巻き込まれそうにはありません。多数の子供が犠牲になったという情報は確認が必要でしょう。また、この学校は極めて巨大で、富裕層の子息が通う学校と思われます。
テロだけでは、首都を陥落させることはできません。まだ、首都は陥落させられそうにありません。しかし、着々と下地が作られているのは間違いなく、近い将来に大きな変化があると想像します。
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