北朝鮮が拉致問題解決の前に制裁緩和を要求

2013.5.22

 JNNによると、飯島内閣官房参与が先週、平壌を訪問した際、北朝鮮の高官が拉致問題の解決に取り組むことへの前提条件として、北朝鮮への制裁を緩和することを求めていたことが明らかになりました。

 飯島参与は今月14日に平壌を訪問し、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら複数の高官と会談しました。関係筋によりますと、この際、ある高官が拉致問題解決に向け「前向きに検討する」と述べましたが、その一方で、日本による制裁の緩和など複数の前提条件を受け入れるよう求めたということです。


 結局、交換条件を突きつけられただけで、何の進展もなかったのが本当だったわけです。

 先によいニュースだけ公開すれば、国民は前進したと勘違いすると政府が考えたのか、マスコミが気を利かせて時間差攻撃に協力したのかは分かりませんが、明らかに情報を操作しようという意図が感じられます。

 制裁緩和をのめば、米韓からの不信感をかうでしょう。条件をつけるということは、北朝鮮が拉致被害者の帰国を小出しにして、少しでも多くの援助を得ようとする可能性があるということでもあります。これまでも北朝鮮はそうしてきました。


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