16人虐殺のベイルズ軍曹が有罪を認める
military.comによると、アフガニスタンで民間人16人を殺したロバート・ベイルズ2等軍曹(Staff Sgt. Robert Bales)が有罪を認めました。
死刑回避のために、ベイルズ2等軍曹は罪を認めました。彼はそれから、声明を明瞭で落ち着いた声で読み上げました。
39歳のベイルズは配属されていたアフガン南部の前哨基地を出て、泥の壁で囲まれた村に行ったと言いました。なかに入ると、彼は殺害の意図をもって、それぞれを撃ったと言いました。「この行為は合法性を欠いていました」とベイルズは判事に言いました。ベイルズは被告席に座り、手を前で組んでいました。
ジェフリー・ナンス大佐(Col. Jeffery Nance)は、ベイルズになぜ殺人を犯したかを尋ねました。ベイルズは「裁判長、なぜかについて、私は事件以来、百万回その質問をしてきました。この世界には、なぜ私がした恐ろしいことをしたかの適切な理由はありません」と答えました。
犠牲者の大半は女性と子供で、一部は燃やされていました。親類はベイルズが死刑を回避しようとしていることに怒っています。
ナンス大佐はベイルズに、死体を焼いたことについても尋ねました。ベイルズは石油ランタンが室内にあったこと、火事があったことを記憶していること、基地に戻った時にポケットにマッチを持っていたことを覚えていると言いました。しかし、ベイルズは死体に火をつけたことを記憶していないと言いました。
ナンス大佐は彼に、ランタンを使って死体を焼いたのではないかと尋ね、ベイルズは「合理的な説明はそれだけです」と答えました。
被告弁護人、エマ・スカンラン(Defense attorney Emma Scanlan)は、彼が拘束後に自分のラップトップを壊して、捜査を妨害した件について無罪を申し立てました。
被害者がアフガンからテレビ会議で証言しました。
明るい色のスカーフをした少女は、父親が撃たれた時に、彼の背後にいたと言いました。少年たちは、他の子たちが兵士に「僕たちは子供です!。僕たちは子供です!」と叫んで、命乞いした時にカーテンの後ろに隠れたと言いました。厚い髭の男性は、テーブルの上の瓶を指し、首を撃たれた時に、この瓶と同じくらい近かったと言いました。
ベイルズは4回戦地派遣され、十年の良好な軍歴を持っています。彼はPTSDと外傷性脳損傷を持っており、事件の夜、他の兵士からもらった禁制の酒とバリウム(精神安定剤ジアゼパムの商品名)を吸引していました。
多くの法律専門家は、ベイルズが死刑にはならないと見ています。米軍の軍法は1961年以降、死刑を行っていませんが、現在、5人が死刑判決を受けています。
記事は一部を紹介しました。
この事件は何度も取り上げました。ベテラン兵がなぜ虐殺に走ったかは、いまも謎です。
手がかりらしいのは、ジアゼパムと酒を飲んでいたことです。ジアゼパムはリラックスしたり、不安を減らす効果がある、穏やかな効き目の薬ですが、酒と一緒に飲むと副作用が強まるとされます。しかし、それで暴力行為に走った事例はないようです。
精神病の薬と酒を一緒に飲むと、意味不明な行動に出ることは既知の事実です。この事件がそれによって引き起こされた可能性は否定できません。しかし、本人に過失がなかったとは言えません。戦地で禁止されている酒を飲み、事件を引き起こしたのです。これが小事件なら許されるでしょうが、16人を殺害した責任は当然重いのです。死刑は回避しても、長期刑は避けられないでしょう。命乞いをする子供を殺した罪は、許容できるものではありません。
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