シリア内戦に参加する欧州人
alarabiya.netによれば、フランスのマニュエル・ヴァールズ内務大臣(Interior Minister Manuel Valls)は金曜日、フランス人120人を含む600人のヨーロッパ人がシリアで戦っていると言いました。
ヴァールズ内務大臣はヨーロッパ人戦闘員の現象は、深刻で、大きなテロリストおよび治安上の問題を形作ります」と言いました。彼は、イスラム過激派の多くは、アルカイダと共に戦っており、彼らが帰国することは母国の安全を危険にさらすと言いました。
欧州連合国は、シリアで戦う自国民を帰国後にテロリズムに転向させないようにすることで、金曜日に合意しました。欧州連合の内務大臣たちは、ソーシャルメディアの監視を強化し、トルコのような隣国との協力を強化することを約束し、欧州の議会に疑わしい中東への旅行を追跡できるようにする法改正を承認するよう要請しました。
alarabiya.netによれば、レバノンをシリア内戦に巻き込ませるための計画が進行中だと、レバノン軍は警告しました。
「軍は、レバノンを後退させ、道理に反した戦争に引きずり込む計画に用心するように、国民に命令しました」と声明は言い、いかなる武力攻撃に対しても武力で応じるとも言いました。「軍司令部は、数ヶ月間、断固として、決然として、そして忍耐強く、地域的紛争のためにレバノンを戦場にしないように、シリア国内の出来事の波及を防いできました」「しかし、ここ数日、シリアの軍事的展開に関して、レバノン国内の政治的分断を背景に、いくつかのグループが安全保障上の緊張を高めようと決心した模様です」
これは2011年3月にシリア内戦が始まってから、レバノン軍から出された最も強い声明でした。声明はクサイル攻勢で、シリア軍に加わったヒズボラが公に介入し、政治的分断を深めた後に出されました。レバノンのスンニ派コミュニケーションは、シリア国内にいる主にスンニ派の反政府派へ武器と戦闘員を送っています。レバノン人の支援者と反政府派の暴力が激化する中、木曜日にレバノン第二の都市、トリポリ(Tripoli)で、1人が死亡、7人が負傷しました。
記事は一部を紹介しました。
ヨーロッパからイスラムのテロリストが生まれることは、以前から現象としてみられていることでした。ロンドンの連続爆破事件の犯人も、そうした人たちでした。
ヨーロッパ諸国は反政府派を支援していますが、その中のアルカイダ系のグループに、自国民たちが参加しているという、ねじれた形になっている点が特徴です。テロリストを完全に防ぐのは困難で、今後、テロ攻撃の防止は大きな政治課題になってくると思われます。
レバノン軍の警告は手前勝手な感じがします。ヒズボラはシリア内戦に戦闘員を送り込んでいますが、レバノン国内では内乱を起こさせないと言っている訳です。いわゆる戦国の理屈ですね。レバノン国内での対立が激化すると、レバノンがシリア介入を止めるかも知れません。そのために、レバノン国内のスンニ派が国内でテロ攻撃を敢行するかも知れません。レバノンがシリア内乱に介入して、泥沼になるだけでなく、別のシナリオもあり得るということです。
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