イギリスの支援後退を反政府軍指揮官が批判
alarabiya.netによれば、イギリスはシリアの反政府派への支援を後退させ、自由シリア軍のサリム・イドリス准将(General Salim Idriss)は、デイビッド・キャメロン首相が裏切ったと糾弾しました。
デーリーテレグラフ紙のインタビューでイドリス准将は、この動きは我々をアサド大統領が殺すに任せるだけと言いました。彼は、それはまた、アルカイダに反政府軍を支配する道をつけるだけだとも言いました。
「西欧は何度も約束しました。いまやこれは冗談です。私はデイビッド・キャメロンに、我々を殺されるに任せるのかと個人的に尋ねる機会がありませんでした。すべてのシリア人に代わって、本当にどうもありがとうと言いましょう」「西欧の我々の友人は何を待っているのでしょうか?」。
月曜日にキャメロン首相はイギリス軍の指導で反政府軍を武装させる計画を放棄しました。「イギリスの国家安全保障評議会で軍幹部が、紛争はいまや基本的な武器提供で大きな違いを作るには先へ進みすぎたことをイギリス政府に警告したと思われます。シリア軍の防空網や基地へのジェット機の攻撃を含んだ、より大規模な侵攻はこれを達成するだろうと、軍幹部は言いました。しかし、イギリスはすでにそうした侵攻を除外しました。「その代わりに、イギリスは穏健派の反政部隊を訓練し、防弾服と通信機材のような非致死性物資を供給し続ける計画を策定するでしょう」と、テレグラフ紙は報じました。
記事は一部を紹介しました。
私にはキャメロン首相は安全保障分野でよい印象がありません。先日のアルジェリア人質事件では、安倍総理に突入を止めさせるようアルジェリア政府に言わせ、混乱を招いています。
せめて、武器を提供する選択をすべき時に来ていると思っていましたが、従来の支援に留まるとは。アメリカや湾岸諸国からの武器提供はあるとはいえ、これは後退です。
あるいは、イギリスにはそんな力がもうないのかとも思わせられます。秋までの紛争解決は難しいという雰囲気も出ています。
アラブの春にはじまる内戦への介入方法について、西欧諸国は準備が足りなすぎるのかも知れません。これまでの内戦を分析して、ガイドラインを組み立てておく必要があるのかも知れません。このことは、前にも書いた記憶がありますが、この記事を読んで、また頭に浮かんできました。
他にも紹介したい記事があるのですが、とりあえずここまでにします。
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