6月にアフガン駐留国際部隊の死者が今年最大に

2013.7.2


 military.comによれば、6月はアフガニスタンに駐留する外国部隊にとって、今年最大の死者を出す月となりました。

 iCasualties.orgによれば、6月の時点で、2012年9月以降で最悪の米兵17人を含めた、少なくとも27人の外国人兵士が死亡しました。死者の内25人の死因は敵対行為か戦闘に関連すると分類されました。6月の犠牲者増加の大半は、パキスタンの冬の砦から武装勢力がアフガンへ流入したため、温暖な季節に暴力が伝統的に増えることに関連していると思われます。

 治安権限を負ったために、アフガン兵はより高い率で死亡しています。2012年だけで、アフガン兵は12年間の戦争で死んだ米兵よりも大勢が死んでいます。

 NATO軍主導のISAFの犠牲者全般は、2010年の増派からは減ってきています。しかし、今年すでに95人の外国人兵士が死亡しました。その大半は伝統的に年間で死者が多い夏で、さらに増加しつつあります。

 アメリカとアフガン両政府はタリバンとの和平交渉を進めていますが、誰も停戦を呼び掛けず、武装勢力は攻撃の規模を小さくする徴候を示しません。過去3週間で、高度に計画された攻撃がカブールを震撼させました。これはタリバンが交渉に先立って実力を見せようとしているものと思われます。

 アフガン軍が主導するのにつれて、ここ数ヶ月、国際部隊はパトロールの規模を減らしましたが、彼らは道路に沿って移動しなければならず、最も多く兵士を殺す爆弾攻撃には脆弱です。

 これまでに、不朽の自由作戦に関連して、少なくとも3,345人の国際部隊の兵士が死亡しました。米兵の死者は2,245人です。

 アフガン駐留国際部隊の広報官はこの記事に関するコメントを拒否しました。


 記事は一部を紹介しました。

 今日はシリア内戦の戦況に関する記事がないので、久しぶりにアフガン関連の記事を紹介します。

 雪が溶けた後でタリバンが積極的に活動するのはいつものことで、先月、国際部隊に死者が多く出たのは、彼らが何の成果も生んでいないことの表れです。

 世界で一番装備や訓練が充実した軍隊が束になっても、アフガンの貧弱な武器しかない武装勢力を倒せないのです。指導者のオマル師の生死すら判然としていません。

 20世紀に何度も繰り返された、失敗する軍事作戦が21世紀にも繰り返されているのです。いかにも最新式の、成功しそうな新兵器、新戦術が何度も宣伝されましたが、どれも成功しませんでした。

 要するに、一定の人口がいる地域で、地元民が協力する気がないと、その地域では、どんな軍隊も失敗するということです。


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