シリア軍がホムスで地上戦か
alarabiya.netによれば、金曜日にシリア軍はホムス市への砲撃をさらに強化しました。
国連安保理事会はホムス市に閉じ込められている民間人を助ける要請で合意できませんでした。ロシアは、妥協の余地がないことがはっきりしてきたので数日間交渉を中断していたオーストラリアとルクセンブルクが提案した安保理の声明に反対したと、外交官は言いました。
シリア軍とヒズボラは6月28日にホムス市の反政府派の支配地域に猛攻を開始しました。
「入手したばかりの情報では、カリディヤ地区近郊(al-Khaldiya)は早朝から重爆を受けています。これらの攻撃は旧市街地区全体に影響を与えています」と、国連広報官の人名 ファルハーン・ハク(Farhan Haq)は言いました。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、反政府軍と政府軍はカリディヤ郊外で戦っていると言いました。
外交官は、ロシアはシリア政府がホムス市への出入りを認めることを求めるために、現在今週いっぱい交渉中の声明に足止めをかけました。
ロシアは先月同様に、反政府派が支配していたクサイルをシリア軍とヒズボラが奪うまで、この街への出入りを求める安保理の要請を妨害しました。
オーストラリアは金曜日に安保理の他14ヶ国にメッセージを送り、合意に達しなかったことと、事実上、交渉を終わることを表明したと外交官は言いました。
ロシアは、ホムス市と、アレッポ死に方近いシーア派の飛び地、ヌブル(Nubul)とザハラ(Zahra)への出入りを求める別の声明を提案していると言いました。
ロシアの声明は、民間人全員は町を出ることが許されなければならないと言いました。「オーストラリアとルクセンブルクが発表した草案に関する我々の事実上の提案が完全に拒否されたことを遺憾に思います」とロシア広報官は言いました。
「それ以上に、昨日回覧されたテキストは、さらにバランスを欠くようになりました。これはダブルスタンダードに基づき、人道問題に関して行うことは僅かです」。
ロシアはホムス市から民間人を救出するためにシリア政府が赤十字国際委員会を要請していることも強調しました。
広報官はホムス市の民間人は人間の盾としてテロリストグループに拘束されていると言いました。
彼は武装した反政府グループがヌブルとザハラの住民を虐殺をすると言って、公然と脅していると付け加えました。
ロシアと中国はアサド大統領に圧力を加える決議3件に拒否権を行使しました。
西欧の外交官は、現在の行き詰まりはシリアの未来に関して国際的な合意を確保することが非常に難しいことの新しい兆候だと言いました。
記事は一部を紹介しました。
カリディヤ地区はホムス市の中心よりもやや北側にある地区ですが、政府軍がここばかり攻撃していること、カリディヤ地区周辺で戦闘が起きていることは、反政府軍がここにしかいないことを連想させます。これはまずいですね。短期間でホムス市が陥落する嫌な兆候です。
ロシアの抵抗は、この後に開催される和平会議までに、有利な環境を作るための工作です。しかし、あまり反政府派が負けすぎると、アレッポまで陥落する危険があります。こうなると、交渉の必要もなく、ロシアはシリアに勝たせた方が得だという話になります。
戦況の情報が足りないため、実際にどちらが優勢がが分からず、実に苛々する展開になっています。たとえば、支援国が提供した兵器が行き渡り、ホムス市が陥落した後でも反撃が可能ということもあり得るのです。
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