ハサン少佐の上官宛書簡が公開に
military.comによれば、フォート・フッドで虐殺事件を引き起こした二ダル・ハサン少佐(Maj. Nidal Hasan)が上官に送った電子メールが公表されました。
ハサンは上官と陸軍法務顧問に、彼が精神科医師として診察した兵士から知り、当惑した3件について質問しました。その内容は以下の通りです。
復讐のために、50ガロンの燃料をイラク人の飲料水に注いだと言った兵士。
重傷を負った武装勢力を安楽死させたと言った兵士。
特定の場所に近づく者はすべて撃てと言われたので、イラク人女性を殺したと言った兵士。
「私は、こうしたことに遭遇した最初の数回、気持ちを持ち直す必要があると考えます」とハサン少佐は書きました。署名の下に、ハサンはコーランからの引用を書きました。「すべての称賛と感謝は世界の保護者、維持者たるアラーへ」。
ハサン少佐の信条と上官との手紙のやり取りは3週目に入る軍事法廷で限定的な役割を演じました。
検察官はイエメンにいるアメリカ生まれの宗教指導者との書簡を含む、ハサンのイデオロギーを示す証拠を使おうとしましたが、判事は月曜日にそれらを陪審員に示すことを禁じました。
記事は一部を紹介しました。
検察官がハサン少佐の書簡を証拠提出したがるのは、動機を解明するためです。殺人罪の立証には、現場の特定、殺害方法、動機が必要です。
そのためには、宗教指導者とのやり取りを使いたいと考えて、当然です。
判事がそれを止めた理由は記事に書かれていません。しかし、これらがなくても、動機は立証されます。ハサン少佐は、発砲直前に「アッラー・アクバル」という、イスラム教の言葉を叫び、殉教者になりたいとも述べています。これらの証拠があれば、動機の立証は十分でしょう。判事は裁判を早く進めたいと考えているのかも知れません。
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