乱射事件のハサン少佐に有罪判決

　military.comによれば、金曜日、フォート・フッドで虐殺事件を引き起こしたニダル・ハサン少佐（Maj. Nidal Hasan）に有罪判決が下されました。

　高位の将校13人の陪審団は約７時間の審議で満場一致の有罪判決に達しました。次に彼らは全員が彼を死刑囚監房へ送る前に、死刑に合意しなければなりません。彼らが合意しなければ、ハサン少佐は終身刑になります。

　バージニア州生まれのイスラム教徒であるハサンは、攻撃はアメリカのイラクとアフガニスタンでの戦争に対する聖戦だと言いました。裁判官、タラ・オズボーン大佐（Col. Tara Osborn）が、怒りの自然発生的な放出がなければ、乱射事件は避けられたのではないかと言った時、彼は怒りを示しました。「それは突然の激情の下でなされたのではありません」とハサン少佐は陪審員が審議を始める前に言いました。「不法な戦争に従事させられている派遣兵士がいるという、十分な挑発がありました」。

　記事は一部を紹介しました。

　ハサン少佐の供述に関する部分だけを紹介しました。

　一時の感情による犯行ではないと発言したことは、予想されたこととはいえ、彼の動機を十分に説明し、死刑回避が難しくなったことを意味します。

　イラク・アフガン戦は戦略的誤りと、当サイトは指摘し続けてきました。それは軍事的な視点からの判断でしたが、ハサン少佐は人道的見地から発砲事件に至ったのです。

　こうした行動には矛盾がつきまといます。記事には、被害者の中には赤ん坊の命を懇願した、妊娠した兵卒が含まれていました。彼が批判する戦争と同じ惨劇を自分の手で生み出している点は批判されるべきです。しかし、こうした場合、集中力が思考に出る人と、行動に出る人がいるのであり、ハサン少佐の場合、行動に走るタイプだったと考えられます。

　これが戦争の惨劇というものです。我々も、こういう事件から学ぶべきなのです。